小国の気品

 

「人に優しく。家にいまくしょう。

そして、感染の連鎖を断ち切りましょう」。

ニュージーランド・アーダン首相の言葉である。

「人に優しく」というのがいいな。

 

人口500万人の国である。

小国というのは魅力的な政治家が出てくる

サイズかもしれない。

 

大国、覇権国といわれる国のリーダーの

顔を思い浮かべれば、

ろくでもない輩ばかりでうんざりする。

国は大きくなるほど暴力装置力が高まって、

品性が悪くなっていく。

 


不思議な感覚

 

駅警備バイトでプラットホームに立つ仕事は、

徹底的に単純作業である。

電車が来るたびに、人がドアに挟まってないかの

ホーム監視、指差しをするワンパターンなもの。

 

コロナの影響で、人が少ないゆえ、

道を聞かれることもなく、退屈である。

眠気が襲う。

かといって気を抜けない。

何しろ目の前、常に、

巨大な鉄の塊が猛スピードで走っている。

 

こんな状況だから、

だんだん気持ちが荒んでくるのかといえば、

実はそうではない。

いろんなことを考えられるのだ。

あることのあんな面、こんな面、

自分のとった行動の検証、

思い出、思い付き、

落胆にふれれば希望に向かう気分のゆれ…。

それは終わりのない物思いで、

まとまりがないが。

 

こんな仕事は、初めてである。

通常仕事といえば、仕事で頭が一杯になり、

「自分」などふっとんでしまう。

仕事に「逃避」することが可能なのだ。

しかしこの仕事は、

「自分」がずんずんせり出してくる。

 

突然、妙なイメージが頭上に浮かぶ。

巨大な歯車がギイギイ音を立てて止まろうとしている。

日本は戦後、経済成長、バブルを経て、

不景気のトンネルに入ろうが、

とにかく歯車は猛烈に回っていた。

それが止まろうとして、止まった。

今、自分は、

歴史的転換点に立ってるのだなぁと実感する。


右脳覚醒

 

イラスト冊子の仕事を、

グレン・グルードが弾くバッハを聞きながら仕上げる。

バッハの旋律は、右脳を活性化させるよう。

集中力がぐっと増す。

内なる花が次々開いていくような感覚。


壮観

 

大阪府が発する閉店要請に応じず

開店しているパチンコ店に、

押すな押すなと客がひしめき合って長蛇の列

をつくっているニュース映像を見て、

大阪らしいなと思う。

 

パチンコ店にしてみれば、

「十分な補償ももらえず、閉店なんてむちゃや。

生活のためじゃ、ドアホ!!」と、

じゃりン子チエばりの怒声が、

客からは、

「仕事すんな、もたまらんが、

その上、飲むな、騒ぐないうたって、

どないして時間しぶしたせええねん!」

という恨み節が聞こえてくる。

 

あえて反抗、反骨、

であればかっこいいが。

 

 

 


いささか、だれた青空

 

輪郭のない雲が青空を覆う晴れ。

 

先週金曜から月曜の4日間は、

イラスト冊子の仕事を自宅で進める日程。

 

ほどほどに仕事して、読書して、

酒飲んで寝る生活。

精神状況、健康状態は、そう悪くはない。

外出自粛は、律儀に従っている方だ。

1日、30分の買い物の外出は、

唯一の気晴らしとしてさせてもらってはいるが。

 

この監禁状態は、日々のサバイバル生活を通して、

慣れているといえば慣れている。

世間が非常事態だから、

逆に落ち着くという心理状態も経験。

 

テレビとネットを合わせて情報を得ていると、

なにが本当か分からなくなってくる。

検査が不十分なので、

公表されている感染数はあてにならないという一方、

外国のコロナパニックの映像を見れば、

事態はそう深刻でないとも思える。

 

コロナ感染ピークは、今週が山というが、

となれば、

社会はまたで1カ月は止まるのであろう。

 

いま、ぐらりと揺れる。

地震が重なるのは、勘弁してほしい…。

 

 

 

 

 


鉄錆色の涙


立ち位置

 

スーパーやコンビニのレジ前の床に、

離れて待つよう促す立ち位置テープが

貼られるようになった。

 

人と人が感覚を空けて立つというのは、

銀行のATM前もそうだ。

 

今日テレビのワイドショーを見ると、

タレントの岡江久美子氏が

コロナ感染で死亡したと報じていて、

スタジオに悲壮感が漂っていた。

 

じわじわと息苦しい。

 

 

 

 


自力で輝く☆(星)になろう

 

エーリッヒ・フロムの『自由からの逃走』を読む。

やっぱり、いい本だなぁ。

 

こんなイメージがわいた。

 

人は、自分の資質を生かしきって、

自己を、自ら燃え輝く星にしてこそ幸せになる。

ただし、この道は、孤独に耐えねばならぬ、

強靭で勤勉になれる自己肯定感に満ちた精神が必要。

 

人は、自己を他者(神、権威、指導者、ボス、世の規範、他人)

の星に放り込みと溶け込ませて、輝こうとするのは楽ちんで、

一見幸せに見える。

しかし、それは自己の成長を抑圧することである。

他者の焔は、地獄の焔となって自己を焼き、

苦痛にさいなまれ続けなければならない。

 

そんな感じでしょうか、フロム先生!

 


地球がコロコロ…

 

どんぐりコロコロ♪の歌に合わせれば、

地球はコロコロ地球リンコ、お池にはまって…

と歌いたいところだが、はまるお池はまだ先にありそうだ。

 

毎日流れてくるコロナニュースにいちいち驚かなくなっている。

インド中の工場がとまって煤煙がなくなり、

ヒマラヤ山脈が見渡せるようになったとか、

エリザベス女王誕生日の祝賀行事が中止にされたとか、

地球規模で人間の活動が次々止まっていることに

なにか歴史的なものを思う。

 

阿波踊りが中止になっても、

神奈川県知事が湘南の海に来ないでくれといっても、

そりゃそうかと思ってしまう。

 

一億人の国民一人に10万円配る、というのもすごい。

日本というタコは、もう1本自分の足を食うことになる。

あと足が何本残ってるのか。

これ以上食えば、弱って昇天するのではないか。

そのつけを払う責任は、

次々生まれてくる赤ん坊たちの小さな肩に

そっと置かれていく。

 

地球はコロコロ下に転がってる。

いまだお池にはまれなくて、さぁ大変…。

漠然たる不安。

 

 


アマビエお絵描き歌

アマビエを、お絵描き歌で描いて、

コロナ退散!

 

以下、その動画。

https://www.youtube.com/watch?v=D4VzxxQ1CCE

 

 


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