憎悪

 

ドキュメンタリー映画『ファルージャ

イラク戦争日本人人質事件…そして』を見て、

思うこと、また。

 

イラクのファルージャで人質となり、

帰国後、「自己責任」で猛烈なバッシッグにあった

高遠菜穂子さん。

その10年後、一人イラク支援で活動する姿を、

映画は追っている。

そのワンシーンに、アメリカが落とした

劣化ウラン爆弾の影響で、先天異常を持って

生まれた赤ちゃんを病院で映したものがあった。

 

高遠さんと監督の伊藤めぐみさんが見つめる

その赤ちゃんの真っ赤な心臓は、なんと体の外に出て

鼓動している。

 

映像を通してそれを目の当たりにしたとき、

「冒涜」という言葉が頭をよぎる。
これは、根源的にやってはいけないことではないか。
殺人より何万倍もひどい。
命を汚す、というおぞましさしが、
全身の皮膚をゾワゾワとはってくる。
「戦争」は、人類始まって以来の醜さに
到達してしまったのではないか、
という暗澹とした気持ちになる。
最近、ルドルフ・シュタイナーに興味があり、
その著作を本格的に読もうとしている。
人間の霊の営みこそが、
宇宙の進化の元であると書いている。
オカルト的だと敬遠されがちな思想だが、
霊から人間存在を考えると、
すべてがすっきり分かる気がするのだ。
しかし、この劣化ウラン爆弾を考案し、
実際使ってしまう人間の霊を、
どう説明するのかとまどう。
ひよっとして本質的に、
人間存在は邪悪なのかという気がしてくる。
邪悪さも含めての「進化」なのか。
いや、これは明らかに「後退」「退化」である。
放射能で生命体を汚染する人間存在を
激しく憎悪する。

怒りんぼう

 

国連の壇上にあがった16歳の環境活動家グレダちゃん。

そのスピーチ、いまいち共感できなかった。

 

環境破壊したのは、悪い大人世代で、

私たちは被害者だ、このやろう!というわけで、

なにかヒステリックな感じがして後味悪し。

 

沖縄の14歳の少女、相良倫子ちゃんの平和の詩

「生きる」の方が、断然格調が高くて胸を打った。

沖縄の自然の美しさ、それを生き生き感じとる新鮮な生命力、

親・祖先につながる沖縄人としての敬慕、尊敬、

それを踏みにじった戦争への無念と怒り、

からたどり着く平和への誓い…

彼女の詩の朗読こそ、国連でやってほしい。

 

グレスちゃん、あなたはスウェーデンから

ヨットで国連まできたわたけだ。

圧倒的な空や海の美しさをまず

謳ってもよかったと思う。

「詩」がほしかった。

 

あと4年もすりゃ、大人の仲間入りだし、

環境問題に取り組むには

大人と連携しないといけない。

怒りだけじゃ、ものごとは進まない。

 

しかし、

責任ない子ども世代が、

未来暮らす場所を、先にさんざん荒らしつくした

大人世代に対して、怒る権利はある、

もちろん。

 

 


いざ、出陣!

 

本日、発達障害児の授業、朝に2本あり。

 

紙粘土と水、絵の具ぐちゃぐちゃの子に、

ペットボトルを与えてみたらどうなるか。

何本か、空のやつを持っていくことにする。

 


またアメリカ軍の美女からメール

 

インスタを始めると、

アメリカ軍の美女から、何人もメールが来る。

来るもの拒まずで、全部返事をしている。

フェイスブックで免疫はついていて、

彼女たちの目的は詐欺であると分かっているが。

 

簡単な挨拶の後は、単刀直入に

年齢、結婚の有無、子どもがいるかいないか、

また子どもが好きか、聞いてくる。

「中年」「独身」「子なし」「子ども好き」と

答えると、恰好の標的と判断され、

大量の「物語」から送られてくる。

こちらに脈があるとみたら、

ラインのIDか、メールアドレスを聞いてくる。

その先は知らない。ここでこちらは打ち止めにするからだ

(インスタのリードには、メールアドレスも電話番号も

公開しているのだが、読んでないらしい)。

 

大枠は同じなのだが、

ストーリー内容、展開、間合いは、

個々人によってバリエーションがある。

 

「夫と別れ、子持ちのシングルとなり、パートナーを

求めている、あなたを愛したい」。

「日本人の母親が行方不明で、

軍を除隊後、日本人であるあなた、

捜索に協力してほしい」…というのは

可愛いものだ。

 

最近、すごいのがあった。

「アフガニスタンのゲリラと取引して500万ドル稼いだが、

国連の査察が入るので、自分の講座に振り込めない」という。

その先はまだ来てないが、

やがてこちらの日本の口座を貸してほしい

なんて言ってくるだろう。

 

いまだにこのワンパターンが繰り返されるのは、

ひっかかる人がいるということである。

「アメリカ軍」「美女の写真」も偽りであろうが、

振込詐欺集団のような組織が動いているのは

間違いない。

ただ、個々のストーリーは、

担当者の創意に任されているよう。

 


今さら…

 

国際連合で、「環境問題をセクシーに解決したい」

とポエムを吐いて会場をわかしたが、

いざ記者から具体的な解決法を問われて返答に詰まった、

小泉進次郎環境大臣。

 

それに対して、「あんたの言動には、実がないぞ」

とバッシングの嵐である。

だが、そんなこと前から明らかではないか。

彼の演説は巧みだが、感動や感銘を受けたことはない。

中身がないからだ。よく聴けば誰でも分かる。

いや、分かっていたはずだ。

 

しかし、メディアは大いに持ち上げたではないか。

「地元のおっちゃんおばちゃんの心を、

方言の挨拶でつかむ」

「あの話術は、落語を参考に。テンポがいい」

「アクシデントを話に盛り込む対応力がすごい」

…などなど。

 

国連という外の世界で、

大恥さらすこの実のない政治家を作り上げたのは、

軽薄なメディアと世論である。

だから、今さら手のひらを返して

こき下ろされる小泉進次郎は気の毒だ。

 

この人の本質は「役者」。

大見えはって群衆をワッとわかす歌舞伎役者なのだ。

親父さんも兄も同じ。

 


トントントン

 

自分の絵手紙講座のお手本模写。

 

モチでもついて、騒ぎたいな…。

 


自己責任

 

「憲法を考える映画の会」が主催する

自主制作映画見本市を、友人と見る。

 

伊藤めぐみ監督の

『ファルージャ イラク戦争日本人人質事件…そして』

はいい映画だった。

 

イラク戦争の激戦地ファルージャで人質となった

日本人のその後を取材したものだ。

 

日本が、アメリカのイラク戦争を支持すると、

イラクの反米イスラム勢力が報復とし、

自衛隊を引き上げないと

捕らえた日本人の若者3人を処刑するとした。

 

小泉政権は、その要求を即座に拒否。

しかし、日本人たちはイラクで人道的な活動する

人物だったとされ釈放。

問題は、彼らが帰国したとき「自己責任」という

ワードの元に凄まじいバッシングを受ける。

自宅には脅迫電話や中傷の手紙が何千と…。

国策を邪魔したということだ

 

そのうちの二人高遠菜穂子さんと今井紀明を映画は追う。

高遠さんが自ら語るエピソードがいい。

追い込まれて鬱となり「死にたい」と泣いたとき、

母親がパーンと横面を張って

「メソメソしてる暇があったら、

イラクに飛んで人を助けてこい! あんたのやるべきことだろ!」

叱ったという。

「痛かったけど、目が覚めた」と高遠さん。

彼女は今、イラク戦争で使用された

放射能爆弾の影響で奇形となった子ども、家族を

支える活動をしている。

一方、今井さんもバッシングでのPTSDを乗り超え

ひきこもり経験のある若者支援。

 

イラク戦争は、なんの大儀も正義もない戦争で、

現地では、放射能爆弾の後遺症で

イラク国民を苦しめている。

イラク人ジャーナリストが言っていた。

「日本は平和の国だと思っていたが、

アメリカと手を結び、後方支援とはいえ、

自衛隊という軍を率いてきたのがショックだった。

また日本人の人質を見殺しにしたことも」。

 

「自己責任」をいうなら、

日本という国、無責任にバッシングしたメディア、

個人につきつけられるべきではないか。

そしてあなた、そして私に。

高遠さんと今井さんは、「自己責任」を

どこまでもしょって、

独自の「自己」を日々築いている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


落日

 

壮大なる、サマータイム。

https://www.youtube.com/watch?v=jVNiubIXHf4


かかし哀歌

 

老人ホームでの絵手紙教室で使った

お手本を、ここ数日自分も

アレンジ模写している。

 

上はお題「秋」の一つで「かかし」。

 

ずっと立ち続けるのが仕事のかかし。

雨が降ろうが、台風が来ようが、

家に入れてもらえないかかし。

どんなに立ち尽くしても

無報酬のかかし。

稲穂をついばもうとする翼を持った不逞の輩を

地味に追い払い続けても、

ほめられないかかし。

その年の役目が終われば、

汚い小屋なんかにほっぽりだされるかかし。

 

そんな君に、

哀愁を覚える今日この頃。

 


「こればなんだ、リリリ」と鳴きたくなる

 

昨日、足立区議会の本会議を傍聴しに行く。

 

自民党議員が「区長、なんとかかんとか、どないですか?」

と複数項目並べ立てて、陽気に聞いたら、

区長、さっと演壇に立って、

短く「ほにゃらほにゃら。後は役人に聞いてちょうだい」と

言って席に座る。

すると、区の部長やら室長やらが次々に手を上げ、

緊張と得意の表情でマシンガントーク。

細切れの数字の上がり下がりを述べ立て、

ようするに「ぼちぼちやってますわー」と。

 

こちらには資料もなし。

「ああ、わからん…ああ、つまらん…」と眠たくなり、

涙目になり、

30分こっくりこっくり。

こんなの中継放送したって、誰も見ないよな。

 

重要課題の序列は何で、

政策対策はどんだけの予算をつけて、

結局、成果が出たのか出なかったのか、出ようがないのか

ぶっちぎりで出たのか、

さっぱり分からん。

 

あんまり退屈したので、

前半で席を立つ。

 

 


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