災害と宗教観

 

歴史本の江戸時代半ばのくだりを読んでいると、

災害のオンパレードぶりに改めて驚く。

富士山は噴火するわ、大都市・江戸は大地震に直撃されるわ、

紀州は大津波に襲われるわ。

日本は昔からずっと災害受難国であり、

今に始まったわけではない。

 

そこで日本の賢者はこう言う。

日本人は自然の猛威にこうべを垂れ、

忍従とあきらめの精神を培ってきた。

だから、自然を支配する一神教文化圏のような

科学文明を生むことはできなかった。

そもそも暴れる自然に、

科学の冷静なメスは入れられない。

「静まってくれろ」と祈るしかない。

そこらへんに、日本人の宗教観の源泉ありとも。

 

最近、とても興味があるのは、

日本人の宗教観、

中でも日本人の一人である自分の宗教観だ。

どうも宗教が、人には必要なんじゃないかな

という想いがだんだん強くなっているからだ。

ただし、特定の宗教や宗派に入信しようとは思わない。

かえって自分の宗教観から離れてしまう。

宗教的な感情、宗教的感覚を見定めたい。

 

日本的宗教感覚を呼び起こす台風が近づいている。

暴風雨の中で瞑想しよう。


縄文のビーナス

 

国立博物館の縄文展で人だかりが目だったのが、

上の「縄文のビーナス」。

色をつけてみると、なかなかファッションしている。

10代の妊婦さんか。

 


夢の渦

 

朝、バダバタしていて、

仕事で資料やイラストをコピー機でスキャンしたこともあり、

すっかりブログを書いた気になっていたが、

そうでないことに今気づき、書いている。

 

ここ二三日は鮮明な夢ばかり見ている。

エレベーターの床に加速度で叩きつけられ

170なんmの地下へ向かう。

着いた場所は、青空下の強制収容所で、

みんなが小学校の体操服のようなものを着て、

列を組んでいる。

しかし、自分は、自分の列を見失い、

うろうろ探し回っている。

なぜか夢で探すものは、絶対見つからない法則になっている。

それどころか、つぎつぎトラブルがさし挟まってきて、

事態はより複雑化し、

問題解決からどんどん遠ざかり、

「あ〜あ」と思ったところで目が覚める。

 

最近の夢には、古い友達や縁者が結構登場する。

なぜだろうか。

もちろん、夢の人はみな若い。

 

 

 


グラス、鍵、ペーパーナイフ

 

少し肌寒い。

すると風呂上りのビールの「うまい!」の感激度が

やや鈍くなるのが残念だ。

 

ほろ酔いした勢いで、日課のお絵かきをと思う。

 

飲み干したグラスを脇にし、

机の中をごそごそやって、

適当にモノを取り上げ並べる。

 

一番よく使うのが自宅のカギで、

一番使わないのがペーパーナイフだ

(封書は急いでハサミで切るから)。

大きさは無視し、描いてみた。

 

この絵になんの意味があるのか?

あるかもしれぬ。

何百億年後、

このブログから発するこの記事の

微弱の電波をとらえた宇宙人が、

「なんだこれ?」思うかもしれぬ。

 

 


「幸せの気」贈るイラストレーター

 

イラストレーターのささきさとみさんから、

ハガキで個展の案内が届いたので行く。

場所は、東武線「梅島」駅改札出て右に2秒の

喫茶店「珈琲 茶居留都」。

(※ 上は、キャラクター作品から、

こちらが勝手にイメージして描いたもの)

 

席につくなりオーダーしたオムライスが届くまで、

店内に飾られたイラストを見て回ろうとすると、

ささきさん本人がいた。

彼女が豆腐を売り歩いていた時に出会って7年ぶり。

 

作品の写真ファイルを見せてもらうと、

膨大な数の作品群に圧倒される。

紙の上のイラストにとどまらず、

グラスや自転車などのモノをはじめ、

店のシャッターや幼稚園内の壁画にいたるまで

その賑やかな画風が繰り広げられている。

頼まれれば何にでも描くという。

 

妊婦さんのお腹の上にも

描かれていたのには驚いた。

安産を祈願して依頼されたとのこと。

筆をとっている最中、お腹の中の子が動いたそうだ。

そのお腹を若い夫と幼い子どもが囲む風景は、

とてもほのぼのしている。

 

「ささきさとみ」の作風は、絵を通して、

人に「幸せの気」をふんだんに贈ることだ。

だから自然と人の「輪」と「和」ができていく。

しかも、この表現活動を

自前のネットワークで展開していくからすごいと思う。

 

ちなみに、ささきさんは、西日暮里で

「自創空間 櫻楓堂」というカフェも経営している。

自由に企画を持ち込めるコミュニケーションスペースだ。

(連絡先 tia47.com/oufuudou  050-5803-1414)

「カフェ」というから、

当初は普通の喫茶店と思ってしまった。

最近は、店のシャッターの仕事が多く、外出気味とのこと。

 

たくましいなぁ。

 

 


メガネ、蠢動

 

夜、スタンドの光を反射させたメガネのレンズを観察する。

表面のフィルムが痛んでいるので、複雑な模様が浮かび出ている。

黄緑の輪っかは、天井の蛍光灯。

交錯した光が、なにか微生物な生き物になって、うごめきそうな。


『人間失格』、依然として謎

 

太宰治の『人間失格』を再読中。

 

初めて読んだ学生の頃、

思春期の激しい劣等感にさいなまれていたので、

自分を「失格」と決めつける潔さに、

ひどく共感したことを覚えている。

 

この作家の年齢を超えた今だと、

もう少し落ち着いて読めるが、

「太宰治」とだぶる主人公は、

やはりつい注目してしまう人間の元型だ。

 

彼には、食の欲求がない。

生存に対する欲望がストンと欠落しているのだ。

そして意識の中核は「恥」である。

となると、生きる、生存することが、

ただただ猛烈な苦痛となる。

こんなガランどうで、つらい人格が、

女性をどんどん引き付けるのである。

このことは男の自分には、すごく不思議なのである。

 

集英社発行のこの文庫は257円。

文庫にすれば破格の安さだ。

『人間失格』は、21世紀初頭もなお売れ筋本なのである。

 

なぜこの本は売れ、そして、

読者はどこに引き付けられるのか、

とくに女性に聞いてみたい。


ビールで二度寝の悦楽

 

夏に変な癖がつく。

深夜にぱっちり目が覚めてしまったとき、

キリンビールの「秋味」を飲むことだ。

アルコール度数が6度なので、

飲んで30分もすると結構酔う。

寝起きだからか、

ゆっくりと頭が回っていくような感じに。

すると妙にに眠くなる。

ただし、眠りに落ちる前に口を水でゆすいでおかないと

朝起きたときに口内が少し気持ち悪くなっている。

 


洗濯機の進化系

小型の超音波式洗濯機が現る。

パソコンのマウス型で、洗面器に水をためて使う。

洗えるのは、靴下やシャツなど、ちょっとした量のもの。

外出先のホテルなどで重宝できる。

 

手で洗えばいいじゃないか、

という気もする。

道具はいくとこまで進化する一つの表れか。


やっぱり…


| 1/3PAGES | >>

このサイト内を検索

携帯ページ

qrcode