おたがい無事でよかったな~

中学時代の一コマまんが/64


遊びの奇才

中学時代の一コマまんが/63


ほ~いてぇ~

中学時代の一コマまんが/62

 


窓カレンダー

中学時代の一コマまんが/61


水時計

中学時代の一コマまんが/60


茶碗の使い方

 

茶碗の使い方/1

 

三代・藤原楽山作「青備前窯変面取茶碗」に

足を乗せる。

その成り行きは、こうだ。

 

ぼんぼん「どうや、ええ茶碗やろ。

     エライ高かったで。

     お前にも見せたろうおもて、

     今日、持ってきたんや」

花魁  「(ふすまから入ってきたときから、

      かなり出来上がってる)

     なんや、そんなんしょうもない! 

     あんた、いつになったら、

     わてを見受けしてくれるのや。

     茶器にばっかり夢中になりくさって」

ぼんぼん 「もうすぐや、いうてるやないか。

      まあ、家でいろいろややこしいことがあるんや」

花魁   「ほんまに、本気なんか?

      こんなもん、こうしたる…!」

 

 花魁、ぼんぼんから茶碗を奪い、懐から徳利を取り出して

 ガボガボ酒をそそぐ。

 

ぼんぼん 「なにすんねん!それは茶を入れるもんや!」」

花魁   「知るかっ、アホぉ!!」

 

 花魁、飲み干し、畳の上に大の字にひっくりかえって寝る。

 放り投げた茶器が転がって、はずみで彼女の足が乗る。

 

ぼんぼん 「ああ、めちゃくちゃしおんなぁ…」

花魁   「グーグーグォー」

 

と、若旦那と花魁が出てくる映画のような感じで。

 

 

 

 

 

 

 

 


現代のいこいの場

 

中学時代の一コマまんが/59


グロテスク

 

電車の吊皮にかかってた週刊誌の広告を見ると、

タレント・松居一代と船越英一郎の騒動が大きく出ていたので、

ユーチューブでそれを扱うワイドショーを見てみた。

テレビはもう3年見ていないが、

こんなひどい話題を倦むことなく延々とやっていることに

あらためて驚く。

たかが一夫婦の喧嘩を公のメディアを使って

これほど垂れ流すのは、

精神的「公害」の域にいっているのではないか。

 

でも、時代が変わったと思うのは、

マスコミに叩かれっぱしのタレント・松居さんが、

自分でつくった動画やブログで反撃をやってることだ。

嫉妬・怒り・憎悪と、あらゆる悪感情が放射されていて

見てるとこれもつらいが、一個人が弁明を

巨大マスコミと同等の立場でつきつけることに対して、

かすかながら爽快感はある。

 

もっとも、それによって

スキャンダルはさらにヒートアップし、

ふいごで空気を送るがごとく、

火は無用に大きく派手に燃え盛ってしまう。

その実、燃えてるのは、犬も食わない夫婦のいざこざ。

 

テレビ、週刊誌にもともとデリカシーはない。

スキャンダルをあおり、

人々の嫉妬、ルサンチマンの感情を発散させる機能を持つ

とても大切な機関だ。

 

しかし、この松居騒動はグロテスクすぎる。

あらゆる情報手段を使いこなせるまともな若者が、

うんざりしてテレビや週刊誌から離れていくのは

不思議ではない。

一方で、またネットという野放図で無倫理の宇宙が

彼らを向かい入れているが。

 

いったいどうすりゃいい?

テレビやネット、もちろん日常の出来事において、

悪辣なモノやコトに出会ってしまったら、

逆上しないことだ。

もし目の前に迫ってきたら、目で制し、

一つ深呼吸して、

静かにその前を通り過ぎることである。

 

 


止揚

 

エアー茶碗丼/11

 

西端正作「丹波灰釉茶碗」に、

料理本から引用した「トマトソースのパスタ」を

盛ってみた。

 

あまりにもしっくりするなぁ。

デコボコとサラサラッとしたものは

合うんだ。

 

違うものと違うものを合わせると、

一挙に調和してしまうことがある。

調和を超えて、すごいものになることもある。

うまくいく「結婚」は

きっとそのようなものなのだろう。

 


放置

 

マル・ウォルドンが演出した「レフト・アローン」。

切々としたアルト・サックスを吹くのはジャッキー・マクリーン。

 

「レフト・アローン」ってなんだとネットで調べると

「放置」と出てきてびっくりする。

身もふたもないなと。

 

もっとやわらかめに訳すと、「独りぼっちになる」

「そのままになる」「放っておかれる」となる。

 

「左」側というのは、古今東西、人間にとって「内面」とか、

「不浄」とかイメージされるようだ。

そこに独りポツンといると、

「放置」されたような鬱勃とした気持ちになるのか。

 

この曲、「レフト・アローン」は、

「見捨てられ感」ありつつも、むしろそれに向き合って、

浸りきって、孤独しているかっこよさがある。

「寂しいなぁ…」とつぶやきながら、

夜のガス灯に照らされた石畳を

よれよれコートを着た男がトホトボ歩き、

闇に飲まれて消えていく感じ…か。

 

一度、お聞きあれ、「放置」。

https://www.youtube.com/watch?v=rhLLKakG1Bw

 


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