にんじん、じんじん



ビタミンとミネラル豊富な、にんじん。
3本買って、ちまちま食べる。
なんとなく匂いが苦手だけど、
カレーやみそ汁に細かく入れて煮込んだり、
ミキサーで砕いてジュースにしたり。
にんじん、じんじんと、
体に沁み込んでおくれ。


 

はじける植木



味家。

薔薇の葉が、奔放だ。

風に乗る人



トランプなにがし、
手が華奢。

からむ人


中華料理店にて、おっさん2人。

 

おっさんA「…悪いけどねぇ、俺はいい給料もらってたからさぁ、

失業保険は高いんだよ。

半年はなんとかやってけるな。

この際、借金も返してさぁ、スーッとしてよぅ。

女房には、『10年は食わしてやったんだから、

7年は面倒みてねっ』て言ってる。

…でもなぁ、普段なかなか時間、つぶせなんだよなぁ。

俺の場合、ずーっと酒飲んじゃう。

んで、足がガクガクきてさぁ…」

 

おっさんB「気をつけなきゃ。

糖尿になって足、切られちゃうよ。

…もう、俺、行くわ。用事あんだ」

 

おっさんA「ええっ、もう行っちゃうの?

用事ってなんだよ?」

 

おっさんB「公園のハトに餌やるんだよ。

体に新聞まいて、ホームレスの練習もしてこようかな。

じゃ〜な」

 

おっさんA「うん…(しばらくテーブルに顔伏せる。起き上がって)

姉ちゃん、辛くないマーボー豆腐ない?」

 

店員「辛くないの、ない」

 

おっさんA「…そう。じゃ、そんでいいよ…」


 

電磁波スモッグ



携帯基地局や、身近な携帯やスマホの電磁波が、
もうもうと充満する現代社会。
それも24時間、四六時中である。
我々は、周波数が数億回の波に直撃されながら、
ぬるい湯から、そっと熱湯にされて白身へと煮られる
あわれな茹でガエルに
なり果てるのだろうか。

夜、我々は空を見ない。
パソコンだのなんだのいじくりまわして、
電気の海で遊んでいる。
二次元の画面に繰り広げられる、お笑いだの中傷だの、
ろくでもないことにうつつを抜かしている。

何億光年も彼方からやって来る星の光を、
胸いっぱい吸い込むような
敬虔な気持ちは、
もう誰も持ち合わせてはいまい。

 

貯まりません



青いプラスチックの貯金箱。

小銭を貯める4柱がある。
全部100円で詰めれば、20万円ということになるが、
ちっとも貯まらない。

逆さにしては、ゴトゴト揺すって、
上の穴から、
コインをひねり出してしまう。
「あっ、電車賃」「あっ、コーヒー代」
「あっ、ラーメン食いたい」などと、
ちまちま使っては、すっからかん。

だから、
透き通った青は、いつまでも綺麗だぞ。
 

妊婦の方、携帯・スマホを体から離して!



『スマホ汚染 新型複合汚染の真実!』
(鳥影社)という強烈なタイトルの本を読む。
ノンフィクションライターの古圧弘枝氏が
書きあげた。

読むと焦る。
世のすべての妊婦の方に、呼びかけたくなる。

今すぐ、携帯やスマホを、体から離してください、と。

一秒間に何億回も震える電磁波の凶器による狂気が、
柔らかいお腹の赤ちゃんを直撃します。
ひどく傷つけます。
産まれてから、その傷を重く背負ってしまうかもしれない。
自然界の電磁波は、ゆったりしたいい波で、
こんな乱暴なことはしません。

欧米では、もう電磁波の規制があり、
子どもには、携帯やスマホを持たせません。
疫学的な研究はまだまだこれからですが、
人体への悪影響は確かです。

だから妊婦の皆さん、
携帯やスマホを、どうか、
体から離してください。
 

ワクワクする「偏愛」



作家・村田喜代子による『偏愛ムラタ美術館』(平凡社)が、
めっぽう面白い。

ふだん知らないような画家の絵が、作家独自の視点でつづられ
わくわくする。

黒沢明監督の『八月のラプソディ』は、村田氏の『鍋の中』を
原作にしたもの。黒沢は、山上に浮く巨大目ん玉を浮かべ、
原作には手で来ない「原爆」を意図させた。
断りのない改編に怒り、会いたいという大監督を
撥ねつけたという。
だが、黒沢のその迫力ある目ん玉の絵コンテを褒める眼力がある。
確かに異様な迫力の絵だ。

終始この本は、作家自身の生の目で、魁偉なパワーを持つ
埋もれた名品を、どんどんと紹介。

絵画といえば、評価の定まった印象派やピカソを持ちだす
マンネリはもううんざりだ。
各々自分の感性を愉しんで、偏愛の画家を見つけよう。


 

白菜と戯れる



白菜を描く。
画面がどことなく寂しいので、ヌードを入れてみた。
変な絵。
 

室内観光



手を洗って丸めたタオルが、
峩々たる名山に見えた。

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