鎭守の森、を意識
最近、森関連の本のページを繰っている。
南方熊楠が、神社合祀反対運動、
つまり「鎭守の森」を守る運動を戦前にやっていたくだりが面白い。。
この森は、生態としてもだが、日本人の宗教心の要、精神的な拠り所、
地域のセンターとして大切にせよと。
とんで現代。
世界中、3000万本を超す木を世界に植えた生態学者・宮脇昭の本。
本来の森は、その土地に即した「潜在自然植生」があるというが、
日本では戦後の国策でほとんど人工林に替わってしまったという。元からあった常緑広葉樹が切られ、手入れの必要なスギやヒノキといった針葉樹林が植えられた。今、その針葉樹の森が、林業の衰退で荒廃している。
唯一残っている本来の森が、鎭守の森。
古来、祟りがあると恐れて手を付けなかったから残った。
破壊された森を再生するなら「潜在自然植生」に。
その植生を、鎭守の森に学べとする。
森は、生態、文化、そして命の大本。