凌辱



イスラム国の兵士が、イラクの博物館で古代アッシリア遺跡の石像をハンマーでたたき割る映像を見て、なんとも言えない嫌な気持ちになる。以前の旅で、イランやトルコ、シリアの遺跡を前に感傷にひたったことがあるからかもしれない。人間の記憶の根っこにあるところを暴力的に汚されたような気がする。テレビでアッシリア専門の学者が「これは凌辱だ」と憤っていたが、その感覚は分かる。ある文化に属する人間が、自分の外の異文化を無造作に否定し、最悪にも破壊することは、本質的な何かを損ねている。それは特に破壊した側が。

予備

中学時代の一コマまんが8


ひねくれカップ

中学時代の一コマまんが7


デジアナ時計

中学時代の一コマまんが6


アリと人間

中学生時代の一コマまんが5



孤立鬼



鬼の研究3/外界からの働きかけをいっさいシャットアウトして、うんうん苦しく孤立している鬼。でも助けも求めている鬼。犯罪者の心象。


 

憤怒鬼



鬼の研究2/オウム真理教事件、20年目の検証番組を見る。教祖・麻原が、教団内で事故死を隠ぺいしたことから歯車が狂ってくる。その時点で事故死を公表していれば、オウムはあそこまで凶暴化しなかったような気がする。隠ぺいに幼稚さを感じる。一方で、社会への敵対心からハルマゲドンをむしろ自ら起こそうと、核爆弾まで作ろうとした麻原の心は、憤怒鬼。怒りでじたばた騒ぐ幼子のような。

やっぱり妓女を描きたい画家の歴史



友人と、大久保にある高麗博物館に行く。14世紀から20世紀初頭までの朝鮮絵画(複製画)を一覧できる。館員の人がずっと横について説明してくれたので、とても面白かった。展示では中国絵画の模写から始まり、時代が下るにつれだんだんと個性豊かになっていく。17〜18世紀、日本では江戸時代あたりの絵画が一番奔放。儒教国ゆえなかった女性画が、妓女の姿で現れてくる。働いたり踊ったりしてる庶民の姿も出てくる。王侯貴族の絵を描いていた画家が、王宮を飛び出して、興をそそる身の回りの風物をどんどん描いていったのだ。その一人の金弘道は巨匠クラスの人だが、死んだ年が分からない。庶民画を極めるため、放浪の旅上で没したのであろうか。「描きたいものを自由に描きたい」と気持ちが高まっていく600年間の画家たちの歴史をパノラマで見たようで圧巻。

貴婦人



ハコクラゲモドキ。ドレスの裾をからげて挨拶しているよう。実は、卵を産んでる最中。



自分の中の「鬼」の研究。

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