二面性



ダイアン・アーバスの写真「双生児」(1967年)を模写。どうして不気味なのだろう。怪奇映画の『シャイニング』にこの写真のイメージか引用されていたっけ。双子は、どちらが明るく暗い性格を受け持つとされている。どんな人でも自分の中に二面性があるから、それが現実に二つの存在としてある双子が不気味に思えるのではないか。ダイアンは、現実と狂気の間を撮り続けた写真家で、ある時その緊張の糸が切れたように自殺してしまう。双子の写真には、何か彼女の心の中の異様な緊迫感が伝わってくる。

「昆虫食」も一理あり



テレビで、医師の夏井睦氏が、上の持論を主張し、スタジオから大いにひんしゅくを買っていた。米は糖分が多くて体に悪いという。大半の日本人がたらふく白米を食べ出したのはここ一世紀以内の話だから、体質の変化や病理学的調査はすべき。また、夏井氏は、将来穀物は世界的に不足するだから、昆虫食をせよと。そもそも人は、生の魚やら醗酵したマメやら腐った肉やら、相当変なものを食っている。繁殖力のすさまじい昆虫を主食に、というのもあり得る話ではないかと思う。味や品質の改良など、我々にはお手のもののはずだ。その方向が加速すれば、昆虫にとっての「天敵」ははっきりと人となる。もうすでにそうか。

142年前の「光と影の関係」

 

イギリスの女流写真家、ジュリア・マーガレット・キャメロンが1872年(明治4年!)に撮影した「果樹の女神」を模写。メランコリックな作風が大好きだ。この写真、小島麻由美の「光と影」に合う。♪雪どけ間近のアスファルトは/滲んだ足跡 行き交う中で/白と黒と交わる 憂鬱な日々/"どちらがいいわ"と嘆いているよ/光と影の関係 光と影のうわさ♪

https://www.youtube.com/watch?v=gpoIeRgby-I


中川家・礼二の「心眼」コント



ユーチューブより、漫才師の中川家・礼二 のコント。扮する「阪神私設応援団長の枚方さん」が、団員で親友の葬式で、奥さんより阪神の応援で亡き夫を見送ってほしいと頼まれる、という設定。笑ってはいけない状況で笑いをぶつけるという古典的なしかけ。礼二のモノまねは、一般のそこらのおっちゃんやおばちゃんを題材にするのが他と違う。観察眼がすば抜けている。構成、間合い、緩急も完璧。これは好みの問題だが、巷のモノまね芸人による有名タレントのモノまねはどこか品なく思える。有名人は誰でも知ってるからカリカチュアがやりやすいし、個人攻撃の要素があるからだ。礼二のモノまねには人間愛がある。

https://www.youtube.com/watch?v=TghxnbjcP_A


迷惑太郎

 

4月25日、閣議後の記者会見にて、麻生副総理がTPPについて上のように。立場とタイミングが最悪のコメント。斬り合いの真っ最中の交渉に、何らかの変な影響を及ぼしかねない。この人の言葉は、いつも軽くて迷惑。

おもてなし攻撃

 

オバマ大統領来日。彼の「尖閣発言」は、TPPでの譲歩を要求する先制パンチか。日米ケンカの行方はいかに。

ムチが切り裂く「自由」

 

久々気晴らしに映画に。それで、アカデミー賞ものだから純エンターテーメイトを楽しもうと思って見た『それでも夜は明ける』。しかし、テーマが重すぎて、かえって気がふさいでしまった。奴隷制のあった頃のアメリカの実話。ワシントンDCの教養豊かな自由黒人がさらわれ、南部の農場へ奴隷に売られる。つまり今の自分が奴隷社会に放り込まれたら感じるだろう怒りや絶望が、リアルに迫ってくる。奴隷制は、圧倒的な暴力で、奴隷の自由意志をふさぐことでなりたつ。あの肉を切り裂き血しぶきを散らすムシのうねりは、実に耐えがたい。映画は、奴隷を痛めつける白人側の精神が、より深刻に病むことを物語っていて印象深い。また、自由黒人が救いを求める手段として「文字」がキーワード。読み書きという文明が人間の自由というものの基礎ということか。

「微妙」に大枚

 

グーグルのストリートビューで仰ぎ見た「あべのハルカス」。西日本一高いビルは、積木を積み上げ、ちょっとずつずらしたような建築。隣り合うガラス面の角度が微妙に折れ曲がっている。難しい施工だったろう。相当お金かかっていると思う。

弾丸飛び交う中で

 

鮮明な夢。1945年あたりの戦前、市街戦に巻き込まれ、弾丸を飛び交う中を逃げ惑う。自分は20歳ほどで若く、「死にたくない」とオロオロしている。そのうち、敵である欧米系の城のようなレストランに紛れ込む。非武装中立地帯らしいが、店員も客も日本人。レジの若い女性3人に、「ここで雇ってくれるようにオーナーに言ってほしい」と頼み込む。すると、日本人の客の男に、「お前はそれでもいいのか」となじられる。「じゃあ、お前はなんだ」と言いたくなるが、「逃げる」ということに羞恥を感じ、弾丸飛び交う街にしぶしぶ戻る。緊迫した独特な灰色の風景。胃が締め付けられる。壁のない簡易屋根の下、黒い異様な人だかり。釜ヶ崎のドヤ街のように食事を配っているらしい。傍らに、大きなスクリーンで映画が始まろうとしている。「強烈だ」と思っている。

ゆれ芸

 

ユーチューブより発見。「面白すぎる女子高生」の動画。テーマは、女子の本音、小学・中学・高校の成長三段階ギャグ、日常のしょうもないことなどなど。携帯での撮影での手持ちのブレを、放電するクレイジーエネルギーに転換。

https://www.youtube.com/watch?v=WMJ_RErZfD4


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