森にいます

 

熱帯雨林の森の中の村で生活しています。しばらくお休みです。帰国後、その模様を報告いたします。お楽しみに!

赤い気持ち



レッド 完2/パプアニューギニアへのツアーの荷づくりをやっと始める。こまごまとした物を揃えるため買い物をすると、出費がかさんでヒヤヒヤする。その荷物でカバンを膨らませてみると、ようやくホッとする。今回は観光ではなく、調査という名目なので、あまり浮かれた気にならない。会の人に借りたソーラーパネル充電器が作動しなくなり、ギョッとする。電気のない現地でのビデオ撮影をまかされたが、持参のバッテリーで対応するしかないか…などと思い患う。焦燥感にかられる。それは自分の人生全体に及び出す。するとやたら赤を塗りたくなる。今はきっと赤い気持ちなのだろう。

UAのまっ赤っか

 

レッド完2/UAが歌う「真っ赤な秋」が、あまりにも見事に秋の「赤」。空気が急にひんやりしていきて時の移ろいを感じ、なんとなく物憂くなって見上げる秋空がすさまじく燃えるようで恐ろしく思うような感じ、が出ています。不思議な歌手。

http://www.youtube.com/watch?v=DbSC-3dq4Q0



それはあんまりだ…

 

テレビのバラエティ番組で美容整形を取り上げていた。玉石混交だったが、わざわざ健康な歯を削って、上からセラミックの人工歯をかぶせるのはあんまりだと思った。この技術を適用すべき事例はあると思うが、スタジオに現れた体験者の女の子の施術前の歯は、むしろきれい。それをドラキュラみたいなみじめな歯にしてしまってる。歯茎に与えるダメージは計り知れないのでは。時に歯がボロボロになることもその番組で紹介されている! 本人はリスクを知って受けるにしても、歯科医師側は専門家として「やめなさい」と言うべきではないか。その女の子の顔は、整形で「浜崎あゆみ」になっていた。目標は、笑うと口からずらり輝く歯が見えるハリウッドスマイルの顔がほしいとのこと。

反逆のイエロー人・千葉すず

 

イエロー4/TBS系「伝説の引退スペシャル」で放映していた元オリンピック水泳選手・千葉すずの話が面白かった。アトランタオリンピックで4位に終わって後の衛星中継でのインタビューが上のコメント。また「オリンピックは楽しむつもりで出た」「日本の人はメダル気違いだ」とも。あっけにとられるが、国を背負わされ、四六時中マスコミに攻め立てられるオリンピック選手のうっ憤を、思い切りストレートにぶちまけた感がある。オリンピック選手も生身の人間で、一人の個人である、と叫んだ歴史的な選手だと思う。選手が一様に「皆さんのおかけです」と判で押したようにコメントするのは何か変。異端児の千葉を嫌ってか、日本水泳連盟は、2000年のシドニーオリンピックの日本人選手選考会で優勝した千葉を落選させる。だが彼女は、それを不服として日本人で初めて国際機関・スポーツ仲裁裁判所に提訴したが、出場できなかった。叩かれるが分かって、イエローカードを食らうタフな人。現在36歳で4児の母。

インタビューしたい人

 

今、インタビューしたい人は、マタギと建築家のル・コルビジェ。先日の森へのバスツアーから、そう思ってくる。バスの中での日本熊森協会・森山まり子氏の講演CDを見た。広葉樹林の自然林を人間が杉桧の人工林にして以来、森が荒廃し、飢えた熊が山を降り出した構図を話していた。森が荒れると木が細って地盤が弱くなり土砂災害をもたらす。はげ山になると水もわかなくなる。それは都市を破壊することにもつながる、とのこと。木々を刈りつくして過酷な砂漠になった世界は、3年前、イラン・トルコで見てきた所。だから、森の本当の生活、考え方はどんなものかマタギに密着取材したくなった。一方で、都市の作法をつくった建築家・故コルビジェを研究したくなった。この人の発想の大本に、幼少に親しんだ自然風景がある。それがどうして「自然の条件を整え、人間をその本来の環境に戻さなければならない」という発想になるのか改めて知りたくなった。マタギとコルビジェの両極点がつくる球体が、人間世界であるような気がする。

荒廃の極点

 

上の絵は、荒れた山。杉の人工林だが、枝が伸び放題。木を間引きしていないので、混み合っており、木の一本一本がひょろひょろ。葉がうっそうと茂るので暗い。地面が殺伐としている。つまり林業者が入らず、手が入れられてない。「日本の山の7割が、こうした風景です」と河合工務店の河合孝会長は話す。昨日の同工務店主催第5回「森の木の伐採ツアー」の一コマ。同工務店所有の栃木県黒羽の山は、枝打ちもしており、光も入るので、木々がしっかりと立つ。しかし、隣の所有者の山は絵の状態。木1㎥の単価が大根より安く、日本の林業は成り立ってない。林業の就業者数は全国で6万人。50代以下がいない。だから人工林である山がすさむ。しかし杉桧だらけの人工林にした時点で山は命を育む山でなくなっている。動物に木の実などの食べ物を与えなくなるからだ。それで飢えて人の住む所に出て、畑を荒らす。人は銃を持って撃ち殺す。荒廃に荒廃を重ねたような荒廃。

東京タワーの下から後光

 

イエロー3/流通ジャーナリストの金子哲雄氏の死去が大きく報道されていて驚く。「値切りの達人」という印象しかなく、そんなに著名な人だっけと。しかし、病にふせる生前から自分の通夜・告別式の準備をし、墓は思い出の東京タワーの下の共同墓地に自ら決めていたと知り、面白い人だなぁと思った。通夜参列者への手紙がふるってる。死してなお、あの世の「魔法のドア」を使って日本全国飛び回り、おトクなネタを情報発信すると! ジーンズからミサイルまであらゆる流通過程に精通していたという現場主義の人とのこと。現場の具体的なネタに世の動きがリアルに見えてくる。ライターとして自分も専門分野を持って足を使わねばとあせる。ところで金子氏は愛妻家だそうだが、愛妻を持つ男は強いなと思う。その自らプロデュースしたという遺影に後光が差して見えたので、イエローな画面に。

安居酒屋テーブルの黄金たち

 

イエロー2/昨日、友人らと上野で飲む。私が、10月13日から3週間、パプアニューギニアのツアーに行くことになったので、ビールの飲み納めにつきあってもらった。ツアーは、原生林を企業伐採から守る村を支援する市民団体が企画するもの。村人の聞き取り、現地の調査の手伝いをすることになる。現地の食事はイモ類、煮た魚がメインに。味付けは調味料もなく、淡泊。アルコールも基本的にはない。きっと10日目ぐらいで、キンキンに冷えたビールと、日本食が幻影に浮かぶだろう。だから、安居酒屋のテーブルに並ぶ、ビール、醤油にひたった刺身、唐揚げ、焼きそばなどが、黄金色の光に包まれて見えた。その向こうで、パプアの森林が手招きしている…。

黄々的な二党

 

イエロー1/政党党首たちの顔が変わって、党内人事のニュースで騒がしい。その中で、各党の「広告塔」の話題も。民主党は文部科学省大臣に就任した田中真紀子、自民党は人気上昇中の小泉進太郎。真紀子さんは天才的なパフォーマーだが、実務能力が相当疑わしい。私が民主党党首なら怖くて出せないが。進太郎さんの方は、弁舌が親譲りで、いつも目が座って怖いが、若者票を集めるには貴重な存在だろう。どちらの広告塔も、二世の背後にある一世の光を利用している面、人材不足なのかと思う。イエローは危険信号の意味合いもあるが、その色で二党を塗りつぶしてみた。

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