前篇、完。



これで「守る会 」ツアーは終了。メンバーはこの後、ジャクソン空港へ向かい帰国の途へ。私一人のみ残り、後4日間、ポートモレスビーに滞在。帰国の航空チケットが9月1日のものしか手に入らなかったため。メンバーのみなさん、このブログにキャラクターとして登場いただき、ありがとうごさいました! その人間味あふれる個性をお借りし、現地の生活をさまざまな角度で表現することができました。それぞれ支持された読者のファンの方々より、「名残惜しい」との声が多々。それでも前篇は終りとして、後篇にうつります。いましばらくのお付き合いを。

豪華ホテルで風邪に?



昨夜、初日と同様、アーサー、シメオン、レスー3氏とレストランで会食。その後、ぐったりつかれて状態で部屋のベッドに直行。すべすべシーツに身を沈める。寝返りをうつと、先ほどたらふく食べたマグロの刺身が、胃をしめつける。朝起きると、思いのほど疲れが増していた。

冷えたビール礼讃



ほぼ8日間の禁酒後のビール。体のすみずみまで染みとおっていく。これは電気ある生活の最大のメリットではないのか。文明はこのキンキンに冷えたビールを到達点としてしまったのか…この極上の感覚とはなんぞや…。

物憂く、疲れました



空港から出ると、ポートモレスビーの雑踏の光と夕暮れの空に包まれる。アジアの街の猥雑さはなく、人も国際空港にしては少ない。空気に南国の湿り気あり。自然豊かな所での暮らしといえど、やはり異国。日々のカルチャーショックで、体全体が芯から疲れて、頭がぼーっとする。衣服がよれよれ。

ザクザク増殖するアブラヤシ



オイルパームは植物性オイル、石鹸など我々の生活で広く使われている。「自然に優しいオイル」とされるが、実際はその反対。アブラヤシ畑は、規律正しく増殖しながら天然林を駆逐しているように見える。ただ、どんな農場にしろ、また都市にしろ、人間が支配し、加工する敷地は、自然の立場に立てば迷惑きわまりないものだろう。

砂塵の中の出発



ヤシの葉の屋根の待ち合い小屋しかない、砂地の飛行場。上空に飛行機の姿が見えたので、カメラをパチパチ撮ってその姿を追っていると、とんでもないことに。もし、将来、ここに来たどなたかにアドバイスしたいのは、飛行機が見えたらすぐ反対側を向くこと。

体の毒素がすっかり抜けました



村では自然農法でとれた無添加のイモや新鮮な魚ばかりをいただいていた。しかも、調味料はほとんどなく、アルコールは一切抜き。さらに生活は早寝早起き、太陽の浮き沈みに即した生活。これで健康にならなければおかしい。ゴリゴリ凝ってた肩も何となく軽くなる。ただし、「キンキン に冷えたビール」(キンキンという音が鳴り響くほど) このことばかりがリアルに思い浮かんでしまうのが、罪です。

気遣い



二泊目に宿泊したホテルにて、松本さんとジェイフェットさんの最期の話し合いの間の一コマ。ここで冷えるであろうジュースを飲もうということになる。すると、ポートで同乗していた村人が、このホテルの前の暑い場所で待機してるのではと、上の気遣い。

リゾート地の匂い



今まで、クリーンな自然に囲まれた生活をしてきたので、トゥフィの港に着くなり、海辺に漂う船の油の匂いが気になった。どこか浜全体がくたびれた感じがする、といえば地元の人に失礼だが。ここは地方空港も目の前にあるリゾート地で、外国人観光客のダイビングやクルーズの拠点となっている。だからかもしれないが、訪れた村々に感じた、どこか生き生きとした、輝くような雰囲気がない。これはあくまで主観的な印象。

ボートは元の世界にばく進する



行きも来てくれたジェイフェットさんのボートでトゥフィへ向かう。まだ心身共に村の生活に浸っており、元の世界に向かってばく進していることに軽い混乱を覚える。水平線に、パプアの資源を採取し、外国に向けて資源を運ぶコカテナ船が見える。村の外には、大資本が入り乱れる弱肉強食の世界が広がっている。

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