「タウバン」は「良い」という意味



ここウイアク地域のマイシン語は、英語の巻き舌のような微妙なイントネーションではないよう。教えられたとおりに発語すれば通じるようだ。会話につまると、言葉を教わり、またこちらの言葉を教えるのは場ももつし、楽しい。以前も書いたが、この国では言語が800もあり、文法も違う。違う村に行けば、もう言語が違うという状況だ。

子供の頃に、マジ戻る



遊んでいるうちに、 子供の頃の世界に没入。少年たちと同世代の感覚になった気がした。少年側にすればノリのいい日本人のオッサンだろうが…。

海の見える砂の下で永眠する



村の隣地に広がる墓地。砂を盛り上げただけの墓だが、村人が足しげく訪れているのか、かけられたシーツやお供えの花々は新しい。どこか開放的な雰囲気だ。故人がシーツの上のベットで、海を日がな一日のんびり眺めているよう。右は若者の墓。周囲の墓が簡素なゆえ、作りこんだ立派なつくりに、非業の死を悼む家族の悲しみが伝わってくる。

習うカヌー、どうしても曲がる

 

村の生活を知るには、その重要な足であるカヌーの操作を会得しなければと、キングストンという少年に教えを乞う。なかなかうまくいかない。カヌーは細く、微妙な力加減で船体が大きく動く。村人が大人から子供まで、なんなく操っていることに感心する。ところで、カヌーを訓練している、村の横に流れる川は、3年前のハリケーン以来、清流が濁ってしまったという。環境のバランスも一時の異変で取り返しがつかないほどに変わってしまう。

まなざしがきれいな子供たち

 

いつの間にか子供たちに似顔絵をせがまれ、何人か描いてあげる。どれも下手くそになってしまったが、彼らはそんなことも気にかけるでもなく、描かれた自分を見てワイワイしてくれた。この村の子供のまなざしや表情がとてもきれいで、ハッとする。

日本のモンスターを教える

 

パプアニューギニアの精霊たちに敬意を表して、ジャパニーズ・マンカ゜より「おばけ」を子供たちに紹介。キャラクターの性格や特徴を身ぶりで説明した。パプアの精霊にインスピレーションを得て、妖怪シリーズをつくりあげた水木しげるのキャラクターも教えなければと、ネズミ男(あまり似てない)もノートに描いた。「うそつきでバットマンだ」と言うと、「へぇ〜」との感想。

朝の風にたゆたう

 

朝は少し肌寒いくらい。村の男たちは朝5時にはカヌーで海に繰り出し、1時間ほど漁をする。海岸から眺めると、海面にゆったり浮かぶその姿が、絵のようだ。寄ってる子供たちの相手をして過ごす。

パプアの夜に、マットはいらない



非常に気を使ってくれるコプラン家。寝室は、壁のある個室で、蚊帳と分厚いマットが用意されていた。しかし、そのマットが暑かった。体をくるむ形になり、熱が逃げない。汗が噴き出て寝付けず、まんじりとする。深夜、トイレに行った時、家族のみなさんはマットなしで寝てるような。外は爽やかな海風が吹き、月光がきれいだった。

グルメリポーターごとく、うなる

 

ホームステイの第一関門は初めての食事。向かいに家主のケイベさんが座り、そして家族が一斉に食べる自分を見守っている。ちょっと大げさ気味に「うまい!」とうなってみる。事実、近海で取れたマグロの身がホロホロとしてデリシャスだ。メッセージが伝わると、みなさんホッと安堵する。それで何となく気心が知れた感じとなる。見知らぬ者同士の交流には食事は本当に大切。だが、ハプアの料理は腹もち良すぎることが問題である。すべての食事をうまそうに食べられるか!? それが心配…。


究極シンプルトイレ

 

コプラン家のすぐ横に設置。村の人たちが、前日に手早くつくってくれたようだ。トイレは砂地に穴を掘っただけのもの。私が村を出た時に、埋めてしまうのだろう。天井がないので匂いもこもらない。きれいなものである。ただ、穴の上をまたいでかがむと、置いただけの木板がしなうのが怖い。ウォシュウォシュ室(浴室)もシンプル。浴びた水は砂地に浸み込んでオワリ。そして謎なのだが、村人自身はどこで用をたすのかということだ。民家にトイレらしきものはないからだ。ひょっとして海で? その方が実は爽快なはず…。

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