ここ最近、色鉛筆の殴りがきばかりで怠慢だ、
と思われる方がおられるかもしれない。
でも、いたって真面目なのだ。
毎日朝、真っ白い紙を目の前にするまで、
何をえがくか自分でも分から入ない状態にして
瞬発的に何かをえがくことで
自分の内面をあらわしてみたいという実験を
しているのだ。
さて、今日は「えいっ!」という気持ちが
出て来て上のように。
緑のはねた線は、右寄りである。
心の外に向かって、跳ね上がる、
という衝動を持った線。
昨日の赤線の「ぐるぐる」は、
内面の中心の一点に向かって気持ちが集中。
感情爆発の一歩手前。
さらに一日前の「ぶくぶく」は、
内面の「海」に飛び込み、
その底に沈むイメージ。
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糖尿物語4/
糖尿対策で、塩麴をつくろうと、
麴と塩をあえてガラス瓶につめ醗酵させていた。
気温が低いのでなかなかドロドロにならず。
一週間ほどして、やつと頃合いになったと思って
ちょっとなめたら、えうらく辛い。
塩分濃度が高すぎたようだ。
なめてしばらくすると、
なんだか胸が少し熱くなる気もする。
せっかくつくったのに捨てるのもおしいが、
体にいいものなのかもよく分からない。
たんに「塩」として使えばいいのか。
ちなみに待ちきれず、市販の減塩塩麴を
買ってキャベツや人参、ナスビをつけてみたが、
数時間で味がしみ、なかなかいける。
自分がつくった麹より、甘くてあっさりしている。
麹ものは、生き物を育てるみたいで面白い。
醗酵玉ねぎは、前につくったことがあるが、
これをまたやってみてもいいな。
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依存症者家族は、どんなことに苦しむか?
アルコール依存の夫を持ち、今は支援者である
Y-ARANのナラン直子さんにお聞きし、以下の記事にまとめた。
https://adachikodomo.ioh.tokyo/archives/687
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依存症者家族は、どんなことに苦しむか?
アルコール依存の夫を持ち、今は支援者である
Y-ARANのナラン直子さんにお聞きし、以下の記事にまとめた。
https://adachikodomo.ioh.tokyo/archives/687
Y-ARANは「横浜依存症回復擁護ネットワーク」で、
横浜市磯子区の民家を施設にしている。
だが、「施設」というよりは、依存症者とスタッフの
心地良い「居場所」という感じ。
そこを力強く支えるのが明るい人柄のナランさんだ。
アルコール依存症者の夫は、モーリシャスの人で、
うかがうと依存症者の家族の立場は、
とてもつらいもの。意識があやふやな相手の言動が、
すべて記憶され心に刺さるという。
依存症者を支える家族が、どうもちこたえるか、
ナランさんのアドバイスは、人生観そのもの。
依存症者の夫がモーリシャス出身であることで、
海外ルーツの人に厳しい日本社会の軋轢にも苦労された。
「多様性」の大切さを実感する人でもある。
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糖尿物語3/
糖尿病の者が食べれるものをネットで検索していくと、
麺類が全般的にアウトということになる。
食べれぬことはないが、低糖質のものを選べとある。
もう気楽に、うどんだの、ラーメンだの、
パスタだの、そばだのは、口にできないということだ。
今まで、こればかり食ってきた自分にとって、
「何を食えばいいのだ?」という気持ちにもなる。
だが、高糖質のもので体を痛める食環境に
周囲が満ち満ちていることこそ異常なのかもしれぬ。
加齢でその防御力が落ちたまでのことだ。
日に3度ラーメンを食う
ラーメン専門のライターさんは大変だなと思ってしまう。
愛しき麺類と、お別れしなければならぬ。
手放す悲しみに、耐えねばならない。
「さよならだけが、人生だ」とつぶやいてみよう。
すると「こんには、も人生だ」も真だと思える。
それに代わる主食として、「玄米」にしてみた。
まずいまずいと思っていたが、
納豆類などネバネバのものと
合わせればかえって美味しいことを知る。
調べれば、「もち麦」は、「玄米」より
繊維が豊富で味もいいらしい。
本日買ってみようと思う。
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ジャズが、だんだん体にしみてくる。
うねうね噴きまくって爆発ソニー・クリス、
原始に戻って雄たけび上げるチャールス・ミンガス、
貴族の館で幽玄の美たたえるうレニー・トリスターノ、
無意識の闇を切り裂くマイルス・デイビス、
欲動を天に突き上げ浄めるジョン・コルトレーン…、
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学校関連の新書を何冊か読む。
わが子に対する些細なクレームことを
学校にねじ込んでくる「モンスターペアレント」だが、
ようは「オレ様化した子ども」が成人して
親になった世代に当たる。
つまり、自分とドンピシャの同年代である。
「社会」が「自分」に合わせよという
間違った自我にこり固まった、
いはばちゃんと社会化できてない人たちだ。
と言われれば、自分もそれに該当する気がして
心もとなくなる。
たしかに今の大人の「個」は脆弱である。
プロ教師の諏訪哲二さんは、
人はまず社会性の基礎をつくってから、
その上に個を育てる、それが学校の役割だと
書いていて、なるほどと思う。
われわれの世代から、学校ではそれが
成立しなくなった。
なぜなら、
「オレ様化した子ども」は、
「社会」を素通りして、
未成熟の自我のままの「個」を「個」だとして
胸を張り、自足してしまうからである。
その親の子がおかしくなるのは当然。
でも深層で欠けているのは、
「敬虔さ」かもしれない。
「社会」も「個」も飲みつくして否定する
偉大なものに対する畏怖の感情だ。
戦前と戦後しばらく「学校」が畏怖感情の教育を
少し肩代わりしたようだが、
人工物にすぎないものに、土台無理である。
今の日本の場合、もちろんそれは宗当然教ではなく、
個々のカルチャー、または天災かもしれぬ。
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糖尿物語2/
「糖尿病」と診断した内科クリニックの先生が、
眼科の検診を勧めるので行く。
診察室では最初に、
虹彩を一時縮める目薬をさされる。
光をくまなく網膜に入れるためだ。
写真も撮って、直接にも診てもらう。
結果は、「凝固班」が左右の目にあった。
写真を見せてもらい、自分でも確認。
直接的な原因は、やはり「糖尿」だった。
典型的な症状という。
眼を使いすぎるというのは関係ないらしい。
この凝固班をなくすには、「糖尿を治せ」、
つまり、「食事をなんとかしろ」ということにつきる。
「断酒」「玄米食」「NOシュガー」の生活が確定。
まあいい。月2万円の酒代が浮く。
だが友と、日本酒を酌み交わすことが
もうできなくなったことは少し寂しい…。
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じゃっかん内面寄り。
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「プロ教師の会」の諏訪哲二著、
『オレ様化する子どもたち』(中公新書)を面白く読む。
授業中、私語を注意する教師を傲然と無視し、
己れのしゃべりたいエゴを主張してやまない
「オレ様化した子どもたち」。
その出会いは、1980年台半ばで著者40代のときで、
相当にショッキングだったようだ。
相手の子どもたちとは、当時の高校生だという…。
まてよ、自分たちの世代ではないか。
確かに、この世代は、中学校の校内暴力から
顕在化して、二十歳の頃は「新人類」と言われた。
「何を考えているか、分からない奴ら」「宇宙人」
という思われていたわけだ。
だが、その後の「オレ様子ども」はどうなったのだろうか。
今、50代ということだが、
周りを見渡せば「オレ様」を貫いている人は
あまり見当たらない。
やっぱり当たり前の日本人になってる気がする。
世間の常識に従い、他人に忖度しまくって、
そのくせ「最近の子どもは…」と嘆いてる。
子どもが40年前に決定的に変わったというなら、
大人になったわれわれも、以前の大人、いや人間に比して
変わったということになろう。
いや、実は変わってる?
「オレ様」は、客観性的認識に欠けるから
気付いてないだけかも… 。
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糖尿物語1/
健康診断で、「糖尿」と出た。
お医者さんから、
毎日2粒の薬と、糖分をとらない食事が必要だと。
日に2合食べてたご飯が多すぎると言うので、
玄米にかえた。まずいが腹は膨れる。
やけくそ気味に、野菜を
主にキャベツなんかをバリバリほうばる。
納豆も毎朝口にほうりこみ、ニチャニチャ。
酒は「ビール500mlが一日の限度」で、
休肝日もつくれとのこと。
「あ〜も〜面倒くさい!」と、思いきって断酒した。
生涯の飲むべき量を、もう飲んでしまったわけだ。
半年前、ストロングチューハイで
体をやられた後の3カ月断酒で、
案外なれている。
ただし、人と飲む機会があれば、
ビール1本と決める。
ご了解いただきたい。
それでかえって体調は、すごぶる良くなった。
頭がすっきりして、仕事もはかどる。
ただ、風呂上りのビールの
「生きててよかった!」ができなくなって少し寂しい。
かわりに、無糖の炭酸水を飲むことに。
禁煙パイポと同じである。
「欲望」を急にはとめていけない。
長続きさせるには、
気と体をだますことが必要だ。
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日経平均株価が4万円台で「史上最高額」というが、
これが本当に景気動向を計る指標なのか疑問。
今が「好景気」とは、とても思えない。
なんだかモノの値段が相対的に上がってる。
「値上り」を直接値段で示すこともあれば、
コソッとやるやつもある。
唯一たまに買うお菓子「ぼんちあげ」の
一袋内の個数が明らかに減っている。
コンビニでいつも買うノートの厚さが
薄くなってる。
なのに値段は変わらない。
企業は、便乗値上げで稼いでるのか?
と疑いたくもなる。
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せわしない…
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エリック・ドルフィーの「ラスト・デイ」。
このアルバムの1カ月後、
ドルフィーは夭折したと解説文で知り驚く。
まさしくタイトル通りとすれば、人生の総まとめ。
彼の「人生」とは何だったか。
常に闇の一歩先の未来を、さぐりさぐり歩み、
不協和音とハプニングに満ちた
偶然と不安の連続のギザギサを、
軽快なスイングで束ねて
強靭で快活な音楽に串刺しして
しまった軌跡そのもの。
https://www.youtube.com/watch?v=T-9kFCNbQzo&list=PL0q2VleZJVEnZJ7G4W3BgH8FqA773Ktjw
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堀口大學訳の『ボードレール詩集』を
ようやく楽しく読めるようになる。
昭和55年発行の古本で、
前部のページがボロボロとはずれ出している。
何十年もツンドクして、たまにパラリとめくってみるも、
どうしても入り込めない。
それが、数日前からこちらにはっきりと語りかけてくる。
「読書」とは、実に時間のたっぷりかかる行為なのだ。
その中の「人間と海」という詩の一編が指す「海」は、
ユングなら「心」、それも「無意識世界」と気づく。
「人間よ、君の心の深間を極めた者が一人でもあったか!」は
この偉大な心理学者が、
自伝で発した激越な問いと同じ。
ボードレールが言う「逆巻き返す怒濤」は、
「君の鏡」である「海」という「心」、
つまり「君の魂」だとするのもよく分かる。
「君」の暗い「心」は、「人間」全般の共有するもので、
「情容赦も知らぬ」「永遠の闘志たち」と
大詩人は謳う。
そして、「和し難い兄弟よ」と呼びかけ、こう詠嘆。
「血煙あげる殺戮と死がさほどまで気に入るか!」。
即、ウクライナとガザを思う。
「海」は、恐ろしく「陰険」。
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40秒ほどの「肉じゃが」動画を見て、
肉じゃがをつくる。
レシピでは、ジャガイモ3個、玉ねぎ1個、
ニンジン1本の物量にして「水200ml」とあるが、
水が少ないのではないかと疑った。
しかし、鍋の蓋を閉じて蒸したら無事出来上がった。
蒸せばいい…と最初から気付かないのは、
料理の技がいまだに素人だから。
そもそも、時間をかけて凝ったものを
つくる気はさらさらない。
食えばすぐに消えてしまう。
しかし、いい加減レパートリーを増やさないと
飽きてしまう。
またぞろ本棚の底で埃をかぶってるレシピ本
『醗酵食』を引っ張り出す。
以前、本を見ながら塩こうじをつくったものの、
面倒くさくて半年使わず腐らせてしまった。
さて、どうするか…。
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花粉症は、もう国民の4割がかかっているという。
原因ははっきりしていて、
日本の山を覆う杉の木ぜ放つ莫大な花粉。
だが、花粉症で鼻垂れてくしゃみする症状の
対策ばかり言われて、
杉山をどうしようかという話にならないのは
不思議である。
戦後復興による住宅不足より、
建材を得るため山の木を伐りまくって後に
建材の杉を植えまくった当時の施策、
そして外材に頼って国産材を使わぬ構造にして
山の木が伐れなくなった施策が、
花粉症の直接の原因。
自然災害でなく、人災である。
人災であれば、対策をとらねばなるまい。
杉山の木を、当初の目的通り建材として
計画的に伐って適切に間引きし、
産業に支障のないほどに
自然林へと植え替えるという対策を。
つまり、健全な林業の復活に取り組めば、
杉の花粉はこんな野放図に
まき放たれはしない。
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ウクライナの戦況がかんばしくないという。
ニュース番組で、
兵役を逃れて国境で、自国の軍に
捕まるウクライナ人の男たちを映していた。
画面には、国外に逃した家族と合流する
ために脱走した男が頭を抱えている。
国とはなんぞや。
祖国は、命を捨てるほどの価値ありか。
祖国は「お前やお前の家族の命の母体が、われである。
よって、命を捨てろ」と言うが、
それでは、本末転倒。
戦況が怪しくなった祖国から、
逃げ出すことは正しいか。
戦争が始まった当初から、
国を捨てるのが正解なのか。
そう問えば、煩悶する感情が湧き上がってくるのは
なぜか。
「国」という概念が出て来て、せいぜい200年足らず。
国と自分の境目が、一度溶け合って、
分離したとと思ったら、どうもつかず離れず
のところもある。
さて、本当のところ、どうなのだ?
「国家は、善と悪についてあらゆることばを駆使して、
嘘をつく…国家における一切はニセモノである」。
ツァラトゥストラはこう語った。
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白い泡が、沖縄の青空にふわふわと舞う。
「綿だ〜ぁ!」と、園児たちがはしゃいで追いかけるそれは、
有害物質のPFAS(有機フッ素化合物)。
写真家・鈴木萌さんの写真集『Aabuku』の構想は、
2020年、宜野湾市の普天間基地飛行場格納庫から
漏れた莫大な泡消剤の「泡」が舞う風景を目にして。
東京都墨田区のPRS(Reminders Photograpy Stronghold)で
開催された同写真展で、著者ご本人から
話をうかがうと、何か漠然とした不安に包まれる。
沖縄中部に位置する浄水場から
本島中南部45万人に供給される水道水が、
PFAS に汚染されていると公表されたのが2016年。
汚染源だとされる米軍基地は、それを認めていない。
米軍が認めないと、日本も行動しない。
実際、地域住民たちのPFASの血中濃度は、
全国平均の3〜4倍。なのに、疫学調査も行われない。
といっても、PFAS汚染は、全国の基地やダイキンなどの工場
周辺の方が、汚染状況は深刻だという。
他人事ではない。
ちちなみにヨーロッパでは、商品成分で
PFASフリーが当たり前。
鈴木さんは、汚染された沖縄の土地に暮らす人たちに
直接会い、「水」との付き合いについて
丹念なインタビューと撮影を重ねていく。
水は美味しく、澄んでいる。
人は芋を育て、卵を投げて拝みもする。
グッピーが泳ぎ、ウナギははねて、カニも横歩きする。
だが、何かがおかしい。
がんや甲状腺障害の人が増えている。
特に女性の免疫機能への悪影響が懸念。
小さな赤ちゃんが生まれる。
あるドイツ人のお母さんは、自分の子どもに
水道水で麦茶を飲ませ続けたことを悔やむ。
カメラを見据えるさまざまな顔に、淡い翳が浮かぶ。
国も米軍も、汚染の事実さえないとする。
それでも、写真家が、その地の暮らしの言葉と風景を丁寧に
トレースしていくと、隠れた事実が、
美しく柔らかに浮かびあがってくる。
「裏をとれ!」とデスクが叫ぶ報道機関では、
決してとらえられないモヤモヤとした…。
この写真集のキービジュアルについて
鈴木さんはこう語る。
「『犬ぬいぐるみ』みたいと言う人もいます。
目鼻に見えるのは、種。PFASの泡を、園児たちが
見間違えた街路樹の木の実の綿の
イメージとだぶらせました。
タイトルは、沖縄の『アワ』の言い方で『Aabuku』と」。
日本が、白いアブクに優しくむしばまれ、
沈んでいく図が脳裏によぎる。
いや、そうはならない…
魔の「Aabuku」を見事に可視化した本作が、
静かに警告し続けるから。
――――――――――――――――――――――――――――――
【今後の展示予定】
●会場:RPS京都分室パプロル/京都市上京区老松町603
●会期:2024年5月3日(金) 〜5月12日(日)/
13時〜19時/会期中無休
●オープニングレセプション/
アーティストトーク:5月3日(金)。13時
]]>
報道機関のアンケートは、こう。
「自民党派閥の政治資金パーティー裏金に
関与した議員は、議員辞職すべきか?」。
視聴者の答えは、「YES65%、NO25%」。
「辞めろ」が優勢となるが、設問が悪い。
自分なら、こう問う。
「自民党派閥の政治資金パーティー裏金に
関与した議員で、
使い道を明らかにしない議員は、
辞職すべきか?」と。
それで政治とカネの構造がクリアになる。
辞めすむなら同じことが
またぞろ繰り返される。
無駄なカネと仕組みを特定できぬうち、
逃がしてなるものか、
という世論誘導なら賛成。
]]>
牛豚のミンチがえらく値上がり。
それで半額機の鶏肉で恐る恐る
お好み焼きをつくる。
案外こっちの方がキャベツの味がたって
美味しかった。
ヘルシーでもある。
お好み焼きは「牛豚」という先入観は
きれいに崩れ去る。
]]>
「今、全国で不登校児は30万人」…と、
最近、枕詞言葉のように書きもすれば、言ってもしまう。
実際の不登校児は、何を考え、どう感じているのか。
直接7名に聞いたことを、以下にまとめてみた。
https://adachikodomo.ioh.tokyo/archives/677
当然だが、やはりそれぞれ違う。
報道や伝聞では伝わってこないことがある。
それゆえ、学校や行政が、学校に行き渋る子どもたちの
声を直接聞き、その意見を生かすことがないのが
本当に不思議である。
インタビュー後、
むしろ学校に行かない子の方が、
自分の時間を取り戻し、健康に成長する
「さなぎ」のように思えた。
――――――――――――――――――――――――
この場を借りて、ご協力いただいた保護者の方、
フリースクールの方、そしてインタビューに
応じてくれたお子さんたちに感謝申し上げます。
]]>
例えば、食虫植物の場合、
ある特定の昆虫を誘い込み、
自分の腹に落とし込む、その優美な体を
どう作り上げたのか、考えてみる。
まず、狙うべき昆虫の特定、
そいつの行動パターンや好みの分析、
そのデータの記憶、
さらにデータに基づいた罠の着想、
それに基づいたデザイン設計、
自身の体の変形…
ざっと思っても、これだけのプロセスと
実行が必要である。
記憶や思考がなければ不可能である。
しかし、植物には「脳」がない!
どうやってこれをやるのか。
シュタイナーがいう「霊」が存在すると想定し、
これが記憶・思考をやっていると
「なるほどな」とは思う。
だが、科学では証明できない。
物質の姿、組み動きをトレースするものでしかない
からだ。
シュタイナーなおいても超感覚的認識で
「認識」しているので、
人間の持つ思考の道具では明確に表現し得ない。
ちなみに「霊」は、個人的な「魂」よりは
大きく「宇宙」つながるものとする。
これは、ユングの「無意識」に通じる気もする。
科学的実験で、哲学者・ベルクソンは、
脳の部位と特定の記憶が一致しないことをつきとめた。
それで、まず思考があって、
脳はそれを表出するラジオかテレビみたいな
機関だという説に発展させている。
その「思考」も、「霊」と言えなくはない。
ユングは、「無意識」は認識できないという。
一方で、それは「夢」に顕れ、
意識に統合することを求めているとも。
だから、これについて知りたくなるのは
「健康」ともいえる。
それでエンデのファンタジーを
じっくり読んでみたいと思う。
]]>
光こもる雲から、命たぎる青い星々が、次々誕生…。
そんな壮大な風景を思い浮かべてしまうのは、なぜ?
だって、子どもたちが手足に絵の具を付けて、
大暴れして描いた絵だから。
アーティストのスズキミ先生(鈴木公子さん)が主催する
「ゼンガセクジ ビシャバシャアート展」を
ぜひご覧あれ。
心にエネルギーが、ズド〜ンと注入されるはず。
会場の「OUCHI」は、
精神障害を持つ人達が、地域に戻るための
サポートをするところ。
同施設内のカフェにて展示
(コーヒー・お茶、パンやランチは、
オーガニックで美味しい!)
そして、絵は、「ゼンガクジ フリーコーヒースタンド」の
6周年記念イベントで描かれたもの。
最終日は、2月23日(金)まで。
お見逃しなく!
■料金/無料
■場所/ OUCHI 東京都足立区西新井5丁目18-14
■時間/13:00〜15:00
【関連記事】
●「アート×哲学で、『対等とは?』」
→「OUCHI」にて、スズキミ先生のアート作品を題材に、
足立区のキーパーソンが座談。
https://adachikodomo.ioh.tokyo/archives/648
●「『アート的思考』で、はつらつ育て!」
→スズキミ先生のインタビュー。「ビシャバシャアート」のルポあり。
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有機農業をやってて、辞めた人の話を聞く。
農薬を使う既成の農業をやる人は、
有機農業をやろうとする補助金が出るそうだ。
しかし、そんな人は高齢であることが多い。
農薬を使わない有機農法に手を出すことは
体力的にきつく、まず利用するケースはないという。
農薬の規制も、植物本体に巻くのはだめだが、
土にはいいという。
あんまり規制になってない。
農薬を使うことを「守る」意志が、
農産業全体にあるのだろう。
効率的な生産を守るため、農協や企業、政治、官僚が
肩を組み合っている図が浮かんでしかたない。
かくしてスーパーには、生気のない、画一的な
野菜たちが並ぶことになる。
熟す前に出荷して、流通期間にかろうじて赤くなる
あの味のしないトマトは、その巨大な経済システムと
莫大なコストのたまもの。
トマトが、学校システムに疲弊する
「子どもたち」にも見えてしまう。
そこに瑞々しい「命」は、
キレイさっぱり洗い流されている。
]]>
ウディ・ショウの「ラヴ・ダンス」。
現在、83枚目のジャズ名盤巡礼。
]]>
学校の本質は…「時間」である。
社会の「時間」を心身に叩き込む場なのだ。
不登校児は、それを心身で拒絶している。
各々の固有の「時間」の中にたゆたい
成長するために。
人間としては、きわめて健康な感覚だ。
フリースクールが、子どもの「居場所」に
なりうるのは、「時間」を管理してくる
「時計」を外しているから。
学校校舎の中央に掲げている「時計」を
ポ〜ンとどこかに飛ばせば、
「学校」は「学校」でなくなる。
それでよいと思う。
]]>
相変わらず五十肩がひどい。
ちょっと背中を動かすとミシミシする感じ。
読んだり書いたりが少々つらい。
だが、痛気持ちいところもある。
痛みを楽しむ、という境地まではいかないが。
詰め込んだ取材をこなしていくと、
取材自体の反響があって、
さらに取材が増えて行く傾向。
これ、まとめきれるのだろうかと、
だんだんスケジュール表を見つめることが
多くなる。
肩なんか凝ってる場合じゃない。
ただ焦りは禁物。
たんたんとできることをこなすべし。
仕事の質を下げる無理なことは
がんとしてしない。
]]>
米を食いすぎるようだ。酒も多い。
食生活を変えることに。
かえってコスト節約になってよい。
]]>
ヴォルフレンの『日本/権力構造の謎』を
ちまちま読んでいる。
日本の権力構造は、政・官・財の
管理者(アドミニストレーター)による
三つ巴の勢力でつくる「システム」によって
巧みに成り立っていることが、
実に綿密で容赦ない取材で曝露されている。
その均衡のためには、警察やマスコミはもちろん、
反社会勢力も使われている。
どの勢力も突出してはならず、
どこが大きくなりすぎると、
どこかのアンチがそれへのブレーキとなる。
「システム」の目的は明快で、
「秩序を保ち、強くなること」。
そのために国民は、自己実現を抑え、
集団に奉仕すること。
合わせて河合隼雄の『中空構造日本の深層』を
スライドさせると、
権力の中心は無であり、
無責任体制のまま目標もビジョンもなく
システムはあてどなく突っ走る様子が
浮き上がってくる。
もし、個々が自覚を持てばシステムは
空中分解するので、
「管理教育」の根幹は変わらずにあろう、
という「黙示録」になってくる。
]]>
朝、時間なく、昼の今にアップ。
さっき、足立区内の中学校を議員さんと見学。
不登校児のために新設した支援教室の話を聞き、
現場を見るのが目的だ。
全体で不登校児が50人となり、
その対応が大変なことになっているという。
校長先生は、うちだけかと思ったら、
周りの学校もそうなので、また驚いたそうだ。
個別対応できるプレハブハウスを区に求めたが、
法規上無理とのこと。
そもそも既存の学校には、不登校児が求める
小児人数用に小さく区切った教室はない。
その話とは別に、通常の理科や音楽の授業を見学。
音楽の休み時間、芸達者な男の子が
キーボードでポップスを弾き、
お調子者の女の子がカラオケしていた。
あぁ、楽しそうと思う。
自分の中学校は校内暴力が吹き荒れ、いじめもあったが、
エンジョイできた学校生活もあったことを
思い出す。
ノートを覗いてみたが
どの子の字も几帳面で上手い。
自分の雑な取材ノートが恥ずかしくなる。
壁の書道の字も立派。勢いや風格が堂々たるもの。
賞をとったものだが、いいなぁと。
校長先生はじめ、先生方には好印象を持つ。
ともかく、現場に足を足を運んで、
「空気感」をつかむことは大事だなと思う。
「概念化」の上の「正論」に、はまらぬように。
]]>
2月13日、ポルテホールで開催された
「コネクトリンクフォーラム」。
「子どもたちの貧困にどう向き合うか」を考える
昨年のテーマの最終回だった。
今回は、「貧困を語る」ということで、
山谷地区の生活困窮者支援、同地区のアートプロジェクト
ドイツの母子支援の報告、法律が救う貧困、
子ど若者支援の取り組みといった、
多様な話題がてんこ盛り。
その詳細は、後日、記録係の私が紹介する。
昼食は、ポルテホール1階食堂にて。
そこでは、パフォーマーでジャズマン・
JOSE寺田さんの生演奏が披露!
こんな異色の組み合わせもコネクトリンクの魅力。
ファシリテーターの橋本久美子さんが
酒場でスカウトされたとのこと。
ソプラノサクスフォンでのオリジナル演奏は迫力あり。
サクスフォンって、官能的だなとしみじみ思う。
音が、こちらの五臓六腑にしみるのである。
演奏後、「口の中の、舌や全体を震わせることで
あんなすごい音が出るのか?」とJOSE寺田さんに質問。
すると「腹の下から一直線に吹き上げた息を、
固定した口元から安定して出す」との答え。
先日、工務店の会長から聞いたのだが、
昔、熟練の大工さんが刃物を研ぎ石で研ぐとき、
どんなに手元が不安定でも研ぎの角度を変えない、
という話を思い出す。
ともあれ、ジャズっていいなぁ〜。
]]>
今月は、取材を詰め込みすきだ。
聞いてしまった話を、
原稿に消化しきるまで、えらく時間が
かかるので、いささか不安に。
だが、これぐらいのスピードでやらないと
形になっていかないのも確か。
]]>
「優しさにひとつ気がつく✖でなく
〇で必ず終わる日本語」。
歌人・俵万智 の一句だ。
若者のLINEなどでの句読点で
文末に「〇」をつけること「マルハラ」と
おびえることに対する優しいアドバイスである。
「〇」でぶつりと会話が切れて終わることは、
相手が怒っている、関係を断ち切りたいというサインに
思えるらしい。
オジサンの自分は、この感覚が分からない…
と言いたいところだが、何となく分かる気もする。
画面に浮かぶ電子盤上では、
絵文字なしの「〇」は、やはり冷ややかな「沈黙」
にとれなくもない。
しかし、俵氏の句は優しすぎ。
「愛の怒り」の権化、不動明王に成り代わって
「軟弱すぎるぞ、その繊細さ!」と言いたくなる。
ハードなやつにしろソフトなやつにしろ
この世が暴力の渦に満ち満ちていることには
変わりなし。
そんなすぐに破れるオブラートのような
感性ではやってけないよと。
第一、ものごとは区切らなければ、
アメーバー状態に。
冷徹に区切ることから、
人間の知性も社会も始まる。
]]>
『世界美術大全』を繰っていると、
やはり圧巻なのはキリト教美術。
特に異様に感じるのは、
キリストの母マリアの絵が頻出すること。
天使ガブリエルが、娘時代の処女マリアに、
「あなた、神の子を授かりますよ」と知らせに来る
「受胎告知」は、巨匠クラスが続々描いている。
自分はボッテチェリの作が好きだが、
ダビンチのも有名。
ほか、天使の上の瑞鳥が光線をマリアに発してるもの、
もうあからさまに雲間の神が直接ビーッとやるのもあった。
マリアの無精妊娠ほど、
現代科学が否定するものはないが、
科学を生み出したキリスト教文化の中核のど真ん中の
イベントであるのが面白い。
絵画をたどっていくと、マリアは時代を追うほどに
キリストと同格になっていく。
マリアは死後、天に上り(「被昇天図」)、
また天で王冠をかぶせさえする(「戴冠図」)。
これらは聖書には記述はなく、カトリックの
教義とのこと。
ユングは、神の父と精霊とキリストの「三位一体」に
「マリア」を入れた「四位一体」を唱えている。
「男性原理」の西洋文化には、「女性原理」が
無意識に潜っていて、それを意識化させなければと言う。
しかし無意識においては(聖書を読めなかったであろう)
一般の大多数の人々は、切実に「マリア」を求めてきたわけだ。
人類が「男性原理」を掲げて、
さらに血みどろの戦争につっぱしる現代、
それを制止する巨大な「マリア」が降臨しなけければ
ならないのだろう。
]]>
テレビで、以下、藤井隆が踊るエチケットマンを見て、
どうにもいたたまれない気がしてくる。
https://www.nicovideo.jp/watch/sm32172205
♪カチッと キチッと エチケットマン!
のフレーズで、カクカク踊りに合わせ、
手を洗えとか、列に並ぼうとか、
くちゃみをしそうになったら口を押さえよとか、
日頃子どもたちがさんざん言われていることを、
さらにダメ押しで畳みかけるようなこの調子は、
非常に教育上よろしくない。
思いつめたようなヒステリックさを感じる。
今子どもに必要なのは、
♪ベチャッと グチャッと ドロドロマン!
ではないだろうか。
雑菌だらけの泥の中でどっぷり戯れて、
大地から命に活力を注いでもらうことは、
本来子どもの大切な仕事の一つ。
]]>
フィル・ウッズは、アメリカの白人ジャズマン。
1968年、欧州に渡り、
「ヨーロピアン・リズム・マシーン」というバンドを結成。
欧州で生まれたクラシック音楽の楽器を
アメリカの黒人が見事に違う弾き方で
創造した「ジャズ」が、今度はヨーロッパで
芽吹いていく。
クラシックの奏者は、楽譜の音符の一つひとつ、
作曲家のムラ気・気まぐれまで付き合わないといけないが、
ジャズは自由。
ヨーロッパ独特のテイストと、奔放なアメリカ音楽が
掛け合うと、これがいい〜。
文化が衝突して出てくる「新文化」は、
戦争と違って面白い。
では、以下の名盤をお聞きあれ。
https://www.youtube.com/watch?v=PrdPE_1pSi0
]]>
ユングの『心理学と錬金術』の序論を読み進め、
いよいよ具体的な夢の事例へと入る。
第一号は、夢見者が、ある集会の帰りに、
他人の帽子をかぶってしまうというもの。
「帽子」は、全人格を覆ってしまう象徴。
「他人の帽子」は、「未知の性質を付与するもの」、
無意識の世界に誘っていく入口だ。
世界と日本の美術大全集を繰るために、
毎日図書館に通う生活が続いている。
もう勝手に足がそこへ向かっていくようなのだ。
古代から連綿と流れるイメージの大河を
飲み干したいという欲求が
自分の中に生まれている。
無意識への旅が、もう始まってしまった。
孤独な旅が…。
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ソニー・クリスの「Sonny」。
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不登校している小4と小5の男の子を取材。
やはり、直接聞くといろいろなことが分かる。
なぜ不登校なのか、という理由は
2人とも明確に言語化はできない。
もう直観的に心身が受け付けないと言うのだ。
親御さんがしっかりしてるご家庭なので、
メンタルは安定しているというか、
むしろ「行かないこと」が、
その子の今に「合っている」と思った。
同席ししていたお母さん曰く、
お子さんを授業の途中で迎えに行ったとき、
教室のほか子たちが一斉に「いいなぁ!」と
声を上げたという。
夕方5時まで机にしばりつけられるのは、
同然どの子も苦痛なのである。
問題は、不登校を「選択できた子ども」ではなく、
それを許さない家庭や学校の意識かもしれない。
「学校」において、今の自分の問題意識は、
●学校・教員の意識が、子どもたちでなく、
組織に向いていること、
●教育内容が子どもの成長に即してないこと、
●学校外の地域における「学びの場」「居場所」の動き、
という3点。
]]>
広〜い会場は、何百人かのすし詰め状態。
日経カンファレンスルームは、熱気に包まれた。
2024年2月3日に開催された「Addiction Report
創立記念フォーラム」は、既存メディアに対する
「怒りの狼煙」ともいえる。
「Addiction Report」とは、
「依存症に関する正しい情報を広め、
誤解や差別・偏見をなくすために立ち上がった
ネットコンテンツメディア」を謳う。
肝となるのは「広告やスポンサーに頼らず、
依存症問題を抱える当事者・家族の寄付で運営」
する新メディアであること。
この提案が熱烈に支持されたのは、
会場を見れば一目瞭然。
依存症者の当事者、家族、支える人たち、市民が、
肩を接して集結している。
発起人は「ギャンブル依存症問題を考える会代表」の田中紀子さん。
医療ジャーナリストの岩永直子さんに編集長を自ら依頼した。
そもそも同メディアを設立した動機は、岩永氏さんが創設して
依存症問題や薬物問題を追及していた
「BuzzFeed Japan Medica」の閉鎖への強い危機感にあるという。
背景に、既存メディアのひどい「偏見」「暴力」がある。
覚せい剤と大麻使用の容疑で逮捕された
タレントの高知東生さんの体験談が凄まじい。
問答無用のバッシングの上、でたらめの情報で中傷が重ねられた。
依存症者に対する理解はいっさいない。
高知さんの再起を支えたのは、田中さんである。
無思慮な報道が横行するのは、
メディア側の風土がサラリーマン化して、体制や風潮の
「違和感」を感じとれない職業人が増えたからという。
だからこそ流されない「気骨」が、
新たなメディアには必要となる。
岩永さんは、かつて読売新聞の敏腕記者で、医療部記事を担当。
しかし、ストロング系チューハイの危険性を論じて、
スポンサー企業と会社の圧力を受け、担当を外される。
「ここでは書けない」と大手メディアを去った経緯がある。
ドキュメンタリー映画監督の五百旗頭幸男さんは、
地方のテレビ局で活躍
富山県市議会の政務活動費の不正問題を追った
ドキュメンタリー番組「はりぼて」で高い評価を得た。
この番組とは別件だが、果敢な追及で怒った
地方政権に忖度した会社を、この人も自ら辞めた。
今は石川テレビに入社し、エッジの効いた
番組を作り続ける。都心のキー局でない、小規模な地方局こそに、
自由度が高いなとも思う。
「”個”として強い発信力のある表現者でありたい」という
五百旗頭さんの言葉が印象的。
メデイアの在り方が激変している。
その中で、当事者、市民のために、本当に必要な情報を伝える
自立したメディアの設立こそ真っ当な動き。
そして「やり直しのできる社会となる”空気”をつくりたい」と
宣言する「Addiction Report」の方針は、
今の日本社会に一番切実に必要なこと。
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「学校を変えよう」。
そう訴えて、足立区議会議員選挙に出馬した宮島絵里香さん。
惜しくも落選するが、今も同じ目標を掲げて活動中。
元小学校教員でもあるその人に、学校の問題を以下インタビューした。
https://adachikodomo.ioh.tokyo/archives/667
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「学校を変えよう」。
そう訴えて、足立区議会議員選挙に出馬した宮島絵里香さん。
惜しくも落選するが、今も同じ目標を掲げて活動中。
元小学校教員でもあるその人に、学校の問題を以下インタビューした。
https://adachikodomo.ioh.tokyo/archives/667
現在、小中学校の不登校児が最多の約30万人。
今、「学校」はどうなっているのか。
学校関係者に聞いてみたいと取材依頼するも
応じてくれる人がなかなか見つからない。
そんな折、インタビューを快諾してくださったのが
2023年区議選に出馬した経歴のある宮島さんだった。
10年のミュージシャン活動から教員に転職したゆえ、
学校のありようを「外」の視点で体験。
また二児の親としての当事者でもある。
その目でとらえたのは、
学校・教員の意識が、子どもではなく学校組織に
向いていること、教育内容が子どもの成長に
即したものか疑問であることなど。
保護者が気付き、問うべき問題であり、
彼女が選挙で訴えたのは、その変革である。
またインタビューでは、選挙過程の詳細もうかがった。
問題の当事者である市民が、その具体的解決を掲げて
選挙活動することこそ、民主主義の原点であることが
生き生きと証明されている。
地盤・看板・カバンのない宮島さんが、
「学校を変えたい」という市民の2886票を
獲得した事実は大きい。
本当に、学校を変えませんか?
※また宮島さんは、上の政治活動のための
寄付を以下に募っている。
https://lit.link/erikamiyajima
<宮島さんへの問合せ>
リットリンク https://lit.link/erikamiyajima
インスタ https://www.instagram.com/erika_miyajima/
X https://twitter.com/erikamiyajima
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文春による松本人志の性加報道で気になること。
彼が大阪万博のアンバサダーで、
この報道によって、以前から盛り下がりの
万博に対してイメージ的な打撃を与えるということだ。
タイミングが良すぎるなぁと。
文春には、逐次、有名人の裏情報が集まり、
スキャンダルリストがずらりストック
されていることだろう。
編集部では、時流において一番インパクトのある
人物をセレクトするはず。
「万博」を狙うという意図で「松本人志」を
ターゲットにした、というのも一要素として
あるかもしれない。
性加害自体は8年前の話で、被害者側からの情報を
いいタイミングで出すまで
「寝かせていた」と考えられる。
大手メディアが自主規制のガチガチで
真をつけない存在であるなら、
文春のような無頼の立場は報道機関として稀少。
スキャンダルの「ネタ寝かせ」も
営利媒体の雑誌としては合理的判断である。
「売れてなんぼ」の世界だからだ。
しかし、この点であまり有能であると、
一種の恣意的な「権力」持ってしまう。
いやすでに持っている。
危うい。
このまま、この日本社会で突出していると、
文春自体が抹殺される可能性あり。
スキャンダルで不正をつく、
という手法は鋭利だが陰険で、しかも持続性がない。
結局、問題の本質を情念で曇らせてしまうからだ。
性加害の悪、万博の非合理性など、
もっと正面からドンと突き上げる方が、
破壊力がないだろうか。
なにより明朗。
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ある広告コピーの全面訂正をくらう。
そもそも打ち合わせもなく、資料のない中で
捻り上げたものなので、
思わずムッむっとしてしまうが、
プロは悪条件でも、
さらにその上を行く仕事をすべしと、
気を落ち着け、まずは歯を磨こう。
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ちっこいペットボトルに、
醤油と生ニンニク入れただけ。
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あるとき建築設計者から、
構造設計者が横揺れの対応しか計算してないと
聞いてギョッとなる。
つまり、それ以外の縦揺れも斜め揺れも、
はたまたうねり揺れ、縦横の混合揺れ、
不規則揺れなど、現実の地震に起こりうる
自然界の揺れには対応できてないことになる。
おそらく計算が天文学的に複雑になるからだろう。
従って、逓信構造は必要以上に強固になる。
それによって「震災対応」にはなるわけだ。
問題は、木造の場合で、
金物でガチガちに固めてしまう傾向にとなる。
だが木材に金具を埋め込みすぎると
返って耐震的に弱くなることを知る
現場の施工者はこれを嫌がる。
構造設計者も、耐震強度が足らず
万が一の事態で責任を取らされてはかなわないから、
ゆずりたくない。
しかし、木造の軸組みは金物抜きで
1000年の歴史、地震には耐えてきたのである。
適度にユサユサ揺れることで、
倒壊の力を逃して来たのだ。
現在の構造設計は、矛盾をはらむ。
余談だが、段設計者曰く、将来AIの導入で、
耐震を含め、すべての要素が計算ができるので
あらゆる設計においてそこそこの設計図が
簡単にできるかもとぼやく。
そのとき、当然、設計者は商売あがったりである。
だが、複雑な要望を持つ人間は、
A.Iのみの設計で満足するのだろうか。
狂気の設計者に、
構造上問題だらけの変な建物の設計を
猛烈に依頼したい衝動も起こるのではなかろうか。
]]>
1月下旬に入っても、モタモタとためらっていたが、
とうとう不登校のお子さんの取材を
何人かの支援団体の方々に依頼。
思ったより抵抗なく、むしろお子さんの声を
取り上げてほしいとのこと。
「学校を変える」というテーマで、
しばらくは取材専攻でいくつもり。
いじめ問題取り組む元小学校の校長先生、
いろんな活動にかかわる元中学校の校長先生も取材OK。
この道のプロ中のプロの方なので、
教育現場の全体を見渡してもらう。
いろんな話を聞いていくと、
今の学校、教員は、不登校やいじめなど、規定ルートから
外れたお子さん、ご家庭に冷たいように思う。
そもそも教員は、子どもよりも学校に顔が
向いている。
一昨日、「みらいの学校」というNHK特集がやっていた。
「不登校児30万人」の今、学校は変わらないと、
という主旨で、いろんな先進事例を取り上げていた。
小中学校を統括する文科省のトップ官僚さんが、
「暗記型の詰め込み」でなく「考える授業」に
肯定的な人で驚く。
だが、文科省の方針や構造を根本的に
ガラガラポンしないと、変わらないのではないかと。
しかし、何かその「根本的」が、
今潮流として動き始めているような気もする。
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イトウタカシとコラボ9/
木工作家・イトウタカシ個展で、
木切れや鉄片の廃材でつくったキャラクターたちに出会う。
あっちこっちで悲鳴が。何ごと?
「カンチョウマン」が、
狙い撃ちでカンチョウしてる!
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つまらない顔をしてる奴、カンチョウ!、
説教してる奴、カンチョウ!、
自慢たらたらの奴、カンチョウ!、
人を型にはめようとする奴、カンチョウ!
怒ったら、アンタの負け。
笑っちゃったら正解。
オレがおケツに注入するのは、「あほ力(ぢから)」。
カチコチ心を朗らかにして、
人生というイバラの道をタフに進め!
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イトウタカシ個展
「−美の根に棲む者たち−
インスピレーション・クリーチャー」
1月28日まで。12:00〜18:00。
ブレインブルギャラリー(2階メインギャラリー)にて開催。
場所/東京都八王子市元横山町3-1-1
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自民党が派閥を解消する動きになってるのは、
歴史的なことかもしれない。
集金マシーンで効率的に集めた
金にものをい言わせて
ボスを総理にし、権力を分かち合おうというのが派閥。
この行動原理をやめることは、
自民党を否定することになる。
氷山の一角が崩れた騒ぎでなく、
氷山そのものが崩壊するインパクトがある、かもしれない…。
そもそも、政党助成金が世界一保証されてるのに
金が足りないというのが変だ。
秘書の増員に必要? そうかもしれない。
だが、何をしている?
議員の地元民の陳情を、地方議会の別ルートで
聞きに行っている。
その陳情を議員が束ねて中央の官僚につなげている。
票になる有力地元民や支持者をつなぐために、
冠婚葬祭の贈答費を湯水のように使う。
なんだかんだで中央からふんだくった予算が、
地方に必要もない施設や道路が
バンバンできて、山河はコンクリートで
固められてしまう。
議員はかいあって、当選回数を重ねられる。
企業からの献金は、企業の経済活動に
都合の良い法整備を官僚にこしらえてもらう
ための手数料となる。
そして日本は、企業に優しく、
一般市民には住みにくい社会に。
企業から被害を受けて一般市民が訴訟したら、
たいてい法は味方してくれないことが、
それを物語る。
こんだけうまく機能してる派閥が
本当にやすやすとなくなるのか。
もっと巧妙で淫靡なシステムを編み出すかもしれぬ。
「生きながらえて政権をとる」、
この動物的しぶとさこそ、自民党の真骨頂であり、
天才的能力を発揮する本能である。
油断してると、氷山の亀裂は
たちまち元に戻ってしまう可能性大。
メディアは、
一人ひとり政治家が具体的に何に対して金を使い、
自身の権力基盤を確保しているのか、
また政官財の癒着の詳細な仕組みを暴かないと。
有力政治家の愛憎劇を根掘り葉掘り
公共の電波にのせるのは、愚の骨頂。
追及すべき汚濁のカモフラージュを
親切にやってあげてるようなもの。
]]>
有名人の性加害について。
松本氏の話が本当なら、「有名」にものを言わせての
加害だから、痴漢より悪質な「パワハラ痴漢」である。
自分が文藝春秋の記者で、
この松本氏の仕事が来たら、もちろん熱心に取材する。
だが、有名芸能人の狙い撃ちという
どこかアンフェアな気もして、もやもやもするだろう。
一事例の公開処刑で、風紀をただすという
ジャーナリズムの正義に危うさがある。
大いにある。
利用されやすいということだ。
「敵」を貶めたい側は、その弱みをリークして、
相手を、足腰立たないぐらい
メディアにやっつけてもらえる。
社会は、義憤をはらしはするものの、
問題の根を追汲せず、問題そのものをやがて忘れる。
相変わらず、同じことが起こる…。
芸能界に限らず、自身の権力を使い
性加害する輩は、わんさか存在するような気がする。
それ自体の「調査」が必要ではないか。
まず、多くの事例を集める。
それをトレースすることで構造的にとらえて
徹底的に分析批判していく。
これが本来の大手メディアの仕事ではないか。
資金も人材もふんだんにあるのだから。
]]>
イトウタカシとコラボ8/
木工作家・イトウタカシ個展で、
木切れや鉄片の廃材でつくったキャラクターたちに出会う。
草木1本ない平原に
「塔」となって聳え立つ「オンナマン」。
瞑想している。
----------------------------------------------
ワタシの心の中のオトコマンよ、
風邪をひかないようにね。
アナタのせいで、ワタシも散々よ。
たくさんの大切な存在を奪われた。
今、荒涼とした大地に、やせ細って佇んでるわ。
ワタシの「力」は、
精霊が吹き込こんだ種を「育む」こと。
「種」って、人でもモノでもコトでもいい。
アナタの「暴力」の「力」は、
それを踏みにじるの。
もう槍を「敵」に向けないで。
「力」から「憎悪」を洗い流し、
輝く「理知」に変えなさい。
そして、アナタが奪ったワタシの両手を
返してほしい。
新しい政治の仕事を始めたいから。
------------------------------------------------
イトウタカシ個展
「−美の根に棲む者たち−
インスピレーション・クリーチャー」
1月28日まで。12:00〜18:00。
ブレインブルギャラリー(2階メインギャラリー)にて開催。
場所/東京都八王子市元横山町3-1-1
]]>
イトウタカシとコラボ7/
木工作家・イトウタカシ個展で、
木切れや鉄片の廃材でつくったキャラクターたちに出会う。
雲が立ち込め、雷が轟く。
崖の上に立ち、大雨に打たれる「オトコマン」。
微動だにしない。瞑想しているようだ。
----------------------------------------------
オレの心の中の「オンナマン」よ、
悩みを聞いてくれ。
もう5000年も、オレは「暴力」という
力をふるってきた。
集団・社会を束ね、維持していくために。
威嚇、恐喝はもちろん、実力行使もやる。
幾多の「敵」を滅ぼして来た。
そうするほどにわが集団と
敵の間には、「憎しみ」「恐怖」が膨れ上がる。
やがて「戦争」という暴力になり
もう歯止めが効かなくなった。
オレには、それを止める力がない。
心身はやせ衰え、顔も三角になった。
槍を持ちつつ、無力に見守るしかない。
------------------------------------------------
イトウタカシ個展
「−美の根に棲む者たち−
インスピレーション・クリーチャー」
1月28日まで。12:00〜18:00。
ブレインブルギャラリー(2階メインギャラリー)にて開催。
場所/東京都八王子市元横山町3-1-1
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イトウタカシとコラボ6/
木工作家・イトウタカシ個展で、
木切れや鉄片の廃材でつくったキャラクターたちに出会う。
ガヤガヤと数人の「カメンマン」たちが、
輪になって楽しそうにおしゃべり。
しかし、そのうちの1人の様子がおかしい…。
----------------------------------------------
疲れる。
人のうわさ話ばっかり。
ここにいない人の、そう、悪口ばかり。
そのくせ、みんな本音を言わない。
「自分は幸福だ」と見せかけ合ってる。
ワタシの顔は、しーんと冷えてくる。
被ってる笑顔の仮面が、ぐんと重たくなる。
急にガクンとうつむいて、黙ってしまった。
「どうしたの?」と、ずらりと並ぶ鉄の仮面たちが聞く。
「こんな集まり、うそっばよ…!」と
かすれた声が漏れ出てしまう。
その場が凍りつく。
ワタシの顔から、仮面がガランと落ちる。
輪から走り逃げた。
後から、一人が追いかけてくる。
「私も、そう思う」と言ったその人の顔も、
鉄の仮面が外れていた。
素の顔で笑っている。
私たちは親友になった。
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イトウタカシ個展
「−美の根に棲む者たち−
インスピレーション・クリーチャー」
1月28日まで。12:00〜18:00。
ブレインブルギャラリー(2階メインギャラリー)にて開催。
場所/東京都八王子市元横山町3-1-1
問合せ/info@brain-brunn.com
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イトウタカシとコラボ5/
木工作家・イトウタカシ個展で、
木切れや鉄片の廃材でつくったキャラクターたちに出会う。
4本脚の2本ずつが、
真反対の方向にトコトコ駆け出そうとする「デュアルマン」。
なんだ、頭のが2つあ.るゾ! マル頭とヘビ頭と。
----------------------------------------------
マル頭/拾った財布は、交番に届けなきゃ!
ヘビ頭/バカだお前は! 中身は黙って使えばいい!
マル頭/5万円も入ってる!
ヘビ頭/落とすやつがバカで、返そうとするオマエもバカ!
マル頭/バカバカいうな、オイラはオマエじゃないか!
ヘビ頭/これで豪勢に遊ぶさ。
マル頭/いやだ、返す! 正直が一番!
ヘビ頭/いやだ、使う! ずるくいこうぜ!
マル頭・ヘビ頭/コノヤロ! コノヤロ!! コノヤロ!!!
(4本の脚が蹴り合って絡まり、倒れ、2つの頭は気を失う)
体/いい加減にしやがれ、財布は、さっき溝に落ちたわ。
------------------------------------------------
イトウタカシ個展
「−美の根に棲む者たち−
インスピレーション・クリーチャー」
1月28日まで。12:00〜18:00。
ブレインブルギャラリー(2階メインギャラリー)にて開催。
場所/東京都八王子市元横山町3-1-1
問合せ/info@brain-brunn.com
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イトウタカシとコラボ4/
木工作家・イトウタカシ個展で、
木切れや鉄片の廃材でつくったキャラクターたちに出会う。
「う〜ん」という呻きがかすかにする。
暗雲の彼方に、「アンノウンマン」三兄弟の
「白」「A」「B」がひっそり佇んでいる。
呻くのみで、しゃべれないようだ。テレパシーで通信してみた。
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白・A・B/う〜む、むむむむむ…。
白/言葉を吐けば、針金の雲
となって顔を覆ってしまう。
A/言いたいことが、山ほどあるのに、
言いたいことが伝わらない。
B/誰も知ってくれない、知られない。
白・A・B/オレたち、「アンノウンマン」、
不明の存在。
白/でもここにいる。
あなたがたと話したい。
A/つながりたい。
B/かかわりたい。
白・A・B/あんたのテレパシーを、
もっとあんたの仲間に分けておくれ。
オレたち知られざる、
知ってほしい「アウンノンマン」…
----------------------------------------------
イトウタカシ個展
「−美の根に棲む者たち−
インスピレーション・クリーチャー」
1月28日まで。12:00〜18:00。
ブレインブルギャラリー(2階メインギャラリー)にて開催。
場所/東京都八王子市元横山町3-1-1
問合せ/info@brain-brunn.com
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イトウタカシとコラボ3/
木工作家・イトウタカシ個展で、
木切れや鉄片の廃材でつくったキャラクターたちに出会う。
みんな、何やらつぶやいている。
「ココロガコンガラガッタマン」は、こんなことを言っていた。
----------------------------------------------
あぁ、お腹がいたい…。
どうしてアイツは、あんなことをボクに言うのだ?
アイツが言ったからって、別に従う必要なんかないし。
でも、どうしても従ってしまうんだ。
嫌なんだけど、つい、体が動いてしまう。
昨日、夢を見た。
アイツがボクの夢を見ていて、
ボクを好きなように動かすんだ。
「ボクは、お前の操釣り人形じゃない!」と
ボクは怒るんだけど、アイツは笑って言う。
「オマエは、オレの夢。
オレが夢から覚めたら、オマエは消える」。
でもさぁ、夢から覚めたボクは、こうしているゾ。
いや、今、ボクは、アイツの夢の中にいて、
アイツのことを考えるように、
アイツに仕向けられてるのかな?
あぁ、またお腹がいたい…。
ボクは、いったい誰?
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イトウタカシ個展
「−美の根に棲む者たち−
インスピレーション・クリーチャー」
1月28日まで。12:00〜18:00。
ブレインブルギャラリー(2階メインギャラリー)にて開催。
場所/東京都八王子市元横山町3-1-1
問合せ/info@brain-brunn.com
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