怪異な妖怪、水木しげる

 

名言集7/テレビ番組での一こま。水木しげるこその凄みある言葉。ラバウルの激戦地を兵士として生き残り帰還。片手を失いつつも、極貧の中、漫画を描き続け、ヒットメーカーに。その漫画は戦争悪や人間の闇を不気味にえぐる。妖気漂う点描のタッチは、独特すぎて未だ後継者なし。私は、特に彼の『劇画 ヒットラー』を愛読。虚ろな青年が、ちょび髭の独裁者になって、目を吊り上げていく過程にゾクゾク。絶対孤独な男の哀愁と狂気があますことなく表現されている。水木しげるは、今年で90歳。今もガリガリ君アイスをかじり、ヒレカツをほうばる食欲は驚異的だ。実にふてぶてしい生命力である。軍国主義にも、政治の季節のイデオロギーにも、バブルの虚構にも、まるっきり染まらなかったのは、本当の妖怪だから。

コメント
コメントする








   

このサイト内を検索

携帯ページ

qrcode