競演

 

彫刻の道4/真ん中のゴデゴテした棒が、島剛の作品「煙突」。「木材で組み立てた細い筒を立て、下からバーナーで火を通してみた」「炎が内側を焼き上げながら上昇する光景は、煙突を思わせた」から「煙突」というそうだ。それは制作過程のことにすぎない。私はこの作品を「擬態」と名付け、両サイドの電信柱と街路樹と合わせて眺めたい。電信柱は、人工の棒。街路樹は自然が創り出した棒。そして島の作品は自然を木を荒く真似た棒。つまり木のまがいもの。自然と人工物とアートの「競演」の図として、人間の文明に思いをはせる「環境アート」ととらえる。一番精巧な作品は、木。光合成ができるスーパーコンピューターだから。一番役に立つのが送電できる電信柱。無用ゆえに一番奥ゆかしいのは真ん中の棒。

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