自分流出

 

「お笑いコンビ・オセロの中島知子が、占い師にマインドコントロールされている」という話題は、妙に痛々しい。「自分」という存在が、いかに心細く頼りないものか、思い出させてくれるから。人は、自信喪失やストレスでひび割れて流出した「自分」の中身の空虚さを、何かで埋めたくなるものだ。その隙に付け込まれ、中島は最悪のものに「自分」を丸ごと乗っ取られてしまった。誰にでも起こりうることだ。今の世を生き抜くには、常に「自分」を確かな「自分」で充填しておかなくてはならない。だが、結構変なことである。付き合うのが面倒な「自分」を全面的に他者にゆだねてしまうのは、甘美な状態でもあるからだ。「自分」を持ちつつ、他者と関係し続ける、というのは、何か自覚的な覚悟が必要なのかもしれない。

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