幻滅

 

フォトジャーナリスト・広河隆一氏の

性暴力疑惑は、実にイヤな感じである。

報道を受けて謝罪したというのだから、本当なのだろう。

 

人権派のジャーナリストであれば、

資本は「正しい側」につくという態度そのものであって、

自ら不正をやっていたというのであれば

土台そのものが崩れる。

不正を厳しく糾弾し、追及するには、

「正しさ」が担保されなければならない。

 

実はこれ、ジャーナリストの本質的な

脆弱さでないかとも思う。

人間が、純度高く、清廉潔白でいられるわけがないからだ。

ジャーナリストは、他者を追及するが、

自分にその矛先を向けない。

それで何が分かるというのだろう。

世の戦争や暴力は、個々の人間の内面から発するもので、

自己を内省すれば「悪」は厳然と存在している。

自己の内にある悪を、外にある悪と照らし合わせずして

意味のある表現なんか出てくるわけがない。

広河氏が、真に正義の人であれば、

まずは自身の暴力的な性を果敢に追及するだろう。

 

 

 

 

 

 

 


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