ほのほのみの人

 

太宰治の『右大臣実朝』を読書中。

 

実朝は鎌倉幕府の将軍で、28才の若さで暗殺された人だ。

和歌にすぐれ、自身の作品を集めた『金槐集』を

編纂している。

 

上の句は、20年も前、大岡信の『折々のうた』で知った。

どこか非業の死を予感し、生きと死し生けるものの悲しみを

思索的に歌っていると評している。

以来、自分は、この将軍を「ほのほのみの人」と

ひそかに呼ぶ。

 

無骨なる武家家系の将軍として

野蛮なる東の国で全国を統一しつつ、

京の天皇家の権威をひたすら拝する実朝に、

太宰治がだぶってくる。

この人も、東国の大勢力家の成りあがりの子として

貴族意識を持ち、公家的精神に憧れ、

俗中に滅んだ。

両者はともに人生、地獄の火に焼かれた続けた人。

 

 

 


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