かぐや姫の戦闘シーン

 

昨日の続き。

グルカン人形劇劇場ガリバーの『かぐや姫』について。

 

かぐや姫を連れ帰ろうとする月の軍勢に、

そうはさせまじと闘うミカドの軍勢との戦闘シーンあった。

これがとてもシンプルな動きで、

感情の起伏を表現するので面白いと思う。

 

黒子三人がしすしずと動くだけだが、

ダイナミックなシーンが不思議と想起されてくる。

 

ミカドの刀は水平に月に向かって持ち上げられ、

ギラリと輝く。

ミカドの顔は片手で持たれて、

黒子のまとう着物から遠く離れ、

パラバラに崩れそうである。

一方の敵方、月の軍勢は、黒子が白い布を丸く

ゴニョゴニョさせるだけで現している。

このゴニョゴニョが勝って天の衣となり、

人形かぐや姫の身をフワリとつつむことになる。

 

双方ぶつかるあいだ、丸く大きな紙らしき

「月」の照明の光量は落とされ、

舞台は暗黒世界となる。

 

血しぶきのリアルな戦闘シーンではない、

寡黙にゆっくり動く動きに、

戦う人たちの物悲しさが出て奥ゆかしき。


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