「除染」でなく「移染」

 

映画『福島 生きものの記録」2/

 

映画の中で、

京都大学原子炉実験所助教の小出裕章さんは、

福島の被災地での「除染」は「移染」にすぎないという。

つまり、生活圏の汚染された土をひっぺがえして、

被災地内の他の場所に移しているだけ。

放射能をおびたゴミ袋が広大な敷地に置かれ、

どこへも移動できずに放置されている状態が

映像に映し出されていた。

また、カメラは、一つの袋をこじ開けて、中の汚染米を

食い散らかすイノシシもとらえていた。

 

シンポジウムで生物学者の一人が、

汚染土を「移染」することは、生態系にも

破壊的な影響があるとする。

地面5僂泙任蓮微生物、昆虫が密生する、

生態系でも重要なエリアだからだ。

 

「除染」は、

年間1兆円の復興費の中で結構な額を使いつつ、

目的を達していない。

しかも、生態系を混乱させている。

壮大な無駄が無計画に行われている。

 

小出さんは、一番安価で現実的な対応法は、

チェルノブイリのように、被災地を封鎖し、

人が一切立ち入らないようにすることだという。

そして、放射能汚染のゴミは、

すべて福島原発の敷地に積み上げるべきと。

原発がすべての原因なら、

ゴミ捨て場になるのは当然だと思う。

 

被災地の全封鎖は、人情として割り切れないところもある。

チェルノブイリの出入り禁止の村に、

多くの人が、被ばく覚悟で住んでいる。

故郷の土になるために。

 

 

 


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