「しない」という選択

 

川上未映子著「ヘヴン」50/「(暴行、復讐を)したくない」という「僕」に対して百瀬は「問題はそこだ」と言う。「僕」はそういうことのできない人間で、百瀬らはそういうことのできる人間だとする。ただそれだけの違いにすぎない、と彼は笑った。この長い問答で「僕」は打ちのめされる。ただ「したくない」という確かな感情を自分の中で確認し、「僕」はそれを言葉にした。まだ意識化されていないだろうが、ここで自分の生き方を自覚したのかもしれない。「僕」の心は、ゆっくりと動き出す。

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