不安に満ちた人生のささやかな足場



川上未映子著「ヘヴン」А織灰献泙砲箸辰得こΔ鷲坩造頬ちたものでしかない。また、「僕」と一時を過ごすような「安心」な幸福な時も、不安の中にポツンとある非日常に過ぎない。そこで、不安や安心な状態でない、確固とした私、コジマの言うところの「標準」を、彼女は求める。「標準、標準」とつぶやきながら、学校の物をハサミで少しだけ切る行為となる。決して、その物の持つ性質を破壊せずに、ささやかに切る。大切とされる物を壊さず切ることで、彼女は自分という存在の痕跡をしっかり刻みつけようとしたのか。生きる足場をつくろうとし、クラスメイトに訴えているようにも思える。だが、騒ぎとなって、この行為はひそやかに終了した。

コメント
コメントする








   

このサイト内を検索

携帯ページ

qrcode