「犯罪」と「教育」の要
エーリッヒ・フロムの『自由からの逃走』は、
清書して額に飾りたい言葉が沢山ある。
一文を抜粋してみた。
「生命を求める衝動が妨害されればされるほど
破壊を求める衝動は強くなる。
生命が実現されればされるほど
破壊性は弱くなる。
破壊は生きられない生命の爆発である」。
まさに、そう。
犯罪者とは、「生命を求める衝動が妨害」されて、
自身の生命を「爆発」という「暴発」にいたらしめ
ることで、
人生をだいなしにした気の毒な人である。
学校教育は、今もって子どもに対して、
「生命を求める衝動」を「妨害」し、
その生命を社会の鋳型にはめる
抑圧機として機能している。
「生命の実現」に導くことこそ真の教育であり、
真の教育は、人間を「生きられない生命の爆発」へ
追いつめる犯罪者を絶無にする。