ガンディ、あらためて学びたい
1万円近くする新書なので、
足立区中央図書館に予約すると、なんと買ってくれた。
ありがたいことである。
この『ガーンディーの性とナショナリズム
ー「真実の実験」と独立運動』間永次郎(東京大学出版社)は、
たまたま目にした新聞の論評で知った本だが、
読み始めてみて、世界のガンディ研究で
最先端いっているのではと興奮する。
これまでのガンディ研究者があたらなかった、
ヒンドゥ語、グジャラート語の第一次資料を読み込み、
かつ不思議と等閑視されてきた、というかタブー視
されてきたガンディの「性」にまつわる実験を
軸にすえて論じているからだ。
間氏はまだ40代のようで若い。
なぜ、ガンディが、晩年、女性たちと同衾する生活を
「実験」したのか、この本を一読すれば、
理解の賭場口には立てると期待して
ページを繰っている。
とにかく、スケールが巨大な人で、ため息が出る。
本当に彼の思想が理解されるのは、
これからなのだろう。