「令和」、始まる

 

「憲法を考える映画の会」が主催する

映画祭の映画を、3日間で17本見た。

さすがに疲れ果て、頭がパンパンである。

 

全体見てみて、

日本がかなり右傾化していることを

じわじわと体感してしまう。

原発に厳しいリベラルな知事を、

検察が抹殺しようとした事件を取り上げた映画は

とても不気味だった。

「従軍慰安婦」のテーマを

韓国の絵本作家が苦闘して描いていく過程を

追った映画は、日本社会の空気も映して

とても印象的だった。

絵本も買う。

 

1本1本、じっくり考えたい。

 

今日は、「令和」に元号が切り替わった日だ。

平成天皇は、「象徴天皇」を創り仕上げた

高邁な人である。

自分の頭で考え、国のために実際に行動し決断する姿は

やはり国民の心を動かす。

天皇という立場に身を置きつつ

主体的であることが驚異的なのだ。

職業人として深く尊敬する。

 

しかし西洋思想に基づく憲法の「人権」思想と

「天皇」はやはりどうもなじまない。

日本社会にあった社会機構で

国を運営すればよいじゃないか。

もちろんそうである。

 

ただ、天皇を冠するピラミッドは、

「個」をとかしこむヌエのような、

主体のない、力だけべらぼうに強い

権力を醸成してしまう。

「忖度」を迫る社会のムード、圧力の

源泉となっている。

この力は、危険なところがある。

 

「象徴天皇」は、今の日本に即した

最高の社会的芸術作品であるが、

本当に一番よい形なのか。

まだよくわからない…。

 

 


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