バラエティに富む「意識」の発現法
また、ペルクソンである。
意識というのがある。
それが生物によって、発現の仕方が違って進化しているという。
植物は、動かずに大地から水分・養分を吸い上げる生存法なので
覚めた意識は必要ない。意識を「無意識」にして生きている。
しかし、動物は、自ら動き回って餌を探し回る生存法なので、
覚醒した意識が必要となる。
餌の効果的な獲得法を記憶し、それに基づいて新しい餌を
どう獲得するかの予測・判断しなければならないからだ。
ちなみにこの意識の発展において、
昆虫は「本能」、人間は「理性」という意識の発現形態を
特化させたという。
最初に意識がある。意識が物質を獲得し、
存在形態によって形、つまり体をさまざまに進化させてきた。
こう考えれば、
一見理性のない魚や爬虫類、その他の生物が、
外界にぴったり適応し。
あんな見事で工夫された体を持つことも、ふに落ちてくる。
人間の体にしたって、人間の理性が絶対到達できないほどの
複雑さ巧みさがある。