展開、開始!



仏陀の顔1/古今東西の仏陀、仏陀とつらなる仏のお顔を映していこう。


 

背中からブワッと



仏陀の顔2/アンコール・ワットの中にある仏陀像。後ろにブワッと広がっているは「ナーガ」という蛇神だ。嵐の湖の側で瞑想している仏陀を守っているという。解説を読む前は、仏陀が己の心の中の煩悩=蛇と戦っているのかと思ってしまった。日本の仏像なら、後ろはキラキラする光の輪っかだろう。光=蛇(=叡智)というわけなんだろうが、熱帯の仏陀はなんだか肉感的。

 

美人すぎる仏様



仏陀の顔3/モンゴル仏教美術の阿しゅく如来像。「煩悩に屈しない堅固な意志」を持つ仏様という。日本的感覚でいうと、そのお顔がちょっと美人すぎて俗っぽいなぁと思ってしまう。そこで、身の回りの世界、例えばスーパーのレジ打ちに立っていただく、とイメージしてみる。…浮き上がってしまうなぁ。やはり、聖なるお顔。

 

居酒屋の仏陀



仏陀の顔4/インドのアヒチャトラーより出土した、2〜3世紀頃の仏三尊像。そこらのおっちゃん、という感じの仏陀だ。親しみがわく。こんな人と飲んだら、楽しく酔えるだろうと思う。慈悲に満ちた仏陀は、時にこんな姿に化身して、衆生の前に姿を現されているのかもしれない。なんだかネパールの田舎の掘立小屋の酒場を思い出す。裸電球の下で、ワイワイ安酒を飲んだなぁ。

パワー顔



仏陀の顔5/『入江泰吉写真集 仏像の表情』の薬師如来像(神護寺、平安時代の作)より模写。なんともいえぬ威圧感。薬師如来は、病気を治す医薬の仏、思いっきり「現世利益」の如来だという。それゆえ、現代に比して強烈に恐ろしかったろう病気という魔物を退散させる「凄み」「力」が必要なのだ。仏教が伝来した時の仏像に薬師如来が多いと読んだことがあるが、当時の人々は、日本の土俗の神々を蹴散らす圧倒的パワーを感じたろう。この像に「権力」の匂いを感じる。
 

なんだ、このやろう!



仏陀の顔6/『入江泰𠮷写真集 仏像の表情』より「持国天像 興福寺」を模写。東方を守る守護神のあんちゃん。

 

良きも悪きも、なし…。



仏陀の顔7/『入江泰𠮷写真集 仏像の表情』より「伝如意輪観音像」(宝菩提院、8世紀末〜9世紀初め)を模写。「空」を観ている存在の表情…。

 

スーッと、無心



仏陀の顔8/瞑想するシャヤヴァルマン七世像の横顔。クメール王朝初の仏教徒である国王だという。仏法で国を統治し、転輪聖王となることを志して、戦乱で荒れた国を再生しようと頑張った。その像の顔は、本当に「無心」という感じで、いいなと思う。

困り顔のアフリカン薬師如来



仏陀の顔9/『アフリカのかたち』より「マンビラ族の仮面」を、薬師如来坐像の顔に当てはめてみた。あんまり違和感がない。マンビラ族は、カメルーンの密林に住む農耕部族で、この面は農耕関係の時に使うとのこと。神なのか精霊なのか、悩みをかかえた煩悩の人という表情だが、仏のかっこをさせることで修行中の僧という感じがしないでもない。日本の仏教は神仏習合。八百万の神々が、実は仏が顕現したものとする。きっとアフリカの神が実は仏だったという思考法も、日本人である自分には不思議に思えない、ということであろうか。また今日も、変なものを描いている…。

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